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リレーss置き場

共同ssをかくブログです。

Aqours VS 虹ヶ咲 途中下車バトル(八王子~糸魚川) 虹ヶ咲編 Part1

10:01 八王子駅

しずく「それでは、私たちは一足先に出ます。お互い、健闘を祈りましょう!」

鞠莉「負けないわよー」

愛「ストーーーーップ!!」

歩夢「どうしたの、愛ちゃん?」

愛「あたしは、ここは後に来る特急に乗るべきだと踏んだね」

かすみ「どういうことですか?」

果林「いきなりポイントを使うというの?」

愛「だって、しばらくポイント高い駅ぜんぜんないじゃん。多少ポイント使っても、さっさと行った方が得じゃない?」

あなた「うーん、それはそうかも知れないけど……」

せつ菜「あー、そんな話し合いをしている間に電車が行っちゃいます!」

エマ「これはもう間に合わないねー」

歩夢「ひどいよ愛ちゃん!せっかくあなたが『乗ろう』って提案してくれた電車なのに……」

愛「いやいや、だからこれで良かったんだって!」

彼方「彼方ちゃんもさんせー」

果林「その心は?」

彼方「特急の方がゆっくり眠れるよー」

果林「そんなことだろうと思ったわ……」

歩夢「はあ、もう……」

愛「まあまあ、説明は乗ってからちゃんとするからさ。まずは甲府まで特急券買っちゃおう」

八王子駅 10:09発 特急かいじ3号 甲府行き 3103M

エマ「いい景色、緑がいっぱいだねー。スイスにいた頃を思い出すなあ」

璃奈「私もこういう景色、すき」

果林「愛、さっそく説明を聞かせてもらえるかしら?」

愛「いやホラ、移動してる間って、一切ポイントが入らないじゃん?だから、トータルの移動時間はゼッタイ短い方がいいんだよ」

せつ菜「それは分かりますけど……」

愛「それに、一番ポイントが少ない駅だと10ポイント、対して一番ポイントが高い駅だと1000ポイント。ポイントが100倍違う。100倍だよ100倍!」

あなた「10ポイントの駅を100駅回って、やっと1000ポイントの駅1つ分にしかならないってことだね」

愛「それだけポイントに差があるってことはさ、ポイントが低い駅は多少コストがかかってもさっさと通過しちゃって、ポイントの高い駅で一気に稼いだ方がいいってことじゃん!」

かすみ「なるほど、ポイントの高い駅で一気に稼ぐ!まさに一攫千金じゃないですかー!」ニシシ

果林「ゴボウ抜き、ってことね。そういうの、快感よね!」

歩夢「でも、ポイントの高い駅って周りに何もないんじゃないかな?いくらポイントが高い駅でも、周りに名所が見つからなかったらポイントはもらえないんだよ?」

あなた「そうそう。だからある程度はコツコツとポイントを貯めるのも大事だと思うな」

せつ菜「あなたの言う通りですよ。どんな逆境があっても決して諦めず、努力し続けてきた者だけがサクセスストーリーの主人公になれるんです!」

しずく「演劇でもスクールアイドルでも、発声練習とか、体力づくりのような地道な鍛練が大切じゃないですか。時間はかかっても、着実に積み上げていくことが大事だと私も思います」

かすみ「でも、今回はしず子が言うような時間なんてないよ?」

果林「そうよ。コツコツって言ったって限度があるわ」

歩夢「むう……」

かすみ「ぐぬぬ……」

エマ「はわわ、私たちが外の景色で和んでる間になんか大変なことに!?」

璃奈「りなちゃんボード、板挟み」

愛「あはははっ、ボードだけに、ってか!?」

璃奈「しまった!」

愛「まあでも、みんなが納得しないなら次で降りるのも良いと思うよ。コツコツ貯めた方がいいっていうのも一理あると思うしさ」

しずく「次ってどこでしたっけ?」

あなた「確か大月だよ。最初乗ろうとしてた電車に乗った場合よりも早く大月に着くなら、降りる価値はあるんじゃないかな?」

エマ「そういうのって、どうやって調べればいいのかなあ?」

かすみ「時刻表使うとか?どんなやつかも正直よく知らないですけど」

果林「誰か、時刻表持ってる人いる?」

一同「「……」」

せつ菜「ですよね……」

あなた「そうだ!乗換検索で確か特急使わないとか、条件指定できたよね?それで八王子から大月まで調べたら着く時間が比べられるんじゃないかな?」

歩夢「じゃあ、私は特急なしの条件で調べてみるね?」

しずく「私は特急ありの条件で検索してみます」

歩夢「特急なしだと、八王子10時1分発、大月着が10時56分着と出てきました!」

あなた「最初に乗ろうとしてた電車で行ってたら、10時56分に大月に着いてたんだね」

しずく「一方、八王子10時9分発の特急……つまり今乗ってる電車ですが……で行くと、大月着が10時35分です」

あなた「ってことは、大月で降りてしまったとしても特急を使う意味はあった、ってことなんだね?それならもう降りちゃおっか」

かすみ「あなたが言うならそれでも……」

果林「分かったわ。あなたが言うから納得してあげてるんだからね」

エマ「降りるなら、そろそろ彼方ちゃんを起こしてあげないと」

彼方「すやぁ」zzz

10:38 大月駅

虹ヶ咲チーム:100ポイント喪失で現在–100ポイント!(八王子〜大月間40.4kmの特急利用だが、特急券は八王子〜甲府間86.7km分購入したため)

あなた「次の電車は……10時46分発の松本行きみたいだね」

果林「あと10分くらいだけど、途中下車できるかしら?」

しずく「名所を見つけなければいけないと考えると、さすがに厳しいのではないでしょうか」

璃奈「30ポイントのためにそこまで無理する必要はないと思う」

彼方「寝れそうな席あるかなぁ?」(次の電車もう来てるよー)

果林「本音と建前が逆になってるわ彼方……」

大月駅 10:46発 松本行き 437M

愛「わざわざ乗り換えた以上、ここの300ポイントの駅のどれかでは降りないとねー」

しずく「初狩、笹子、甲斐大和、勝沼ぶどう郷のどれかってことですね」

エマ「勝沼ぶどう郷って、駅名が美味しそうだね!ぶどうがいっぱいなってるのかなぁ?」

璃奈「りなちゃんボード、ワクワク」

あなた「じゃあ、そこで降りてみようか」

11:09 勝沼ぶどう郷駅

かすみ「さっすがかすみん、さっそく名所発見しちゃいました!」

愛「どこどこ?」

かすみ「ホラ、あそこの看板見て下さい!ぶどうの丘、ってのがあるらしいです!」

エマ「良く見つけたねー、えらいえらい」ナデナデ

かすみ「もう、頭撫でないで下さいよ!!」

彼方「あそこに見えてるやつ?歩くと結構かかりそうじゃない?それより、駅にくっついてるワインショップなんてどうかな?」

果林「そんなんで認められるわけないでしょ?」

彼方「ええー、甲州といえばワインでしょ。それに、駅にワインショップがあるなんて珍しいし、十分名所だと思うけどなぁ」

果林「つべこべ言わず歩く!」

彼方「はーい」

せつ菜「待ってください。その前に、次の電車の時間を調べておいた方が良いかと」

あなた「えっと……あ、ここに駅の時刻表があるね。甲府方面は……11時41分の小淵沢行きだよ!」

しずく「30分くらいですか。間に合うでしょうか?」

歩夢「片道15分くらいかかるみたいだし、ギリギリだね」

エマ「その次の電車だとどう?」

あなた「12時15分の甲府行きかな」

果林「それならあと一時間あるし、その電車までに戻ってこれるようにする感じになるわね」

愛「おーし、レッツゴー!」

しずく「あ、この道桜並木になってますよ!春に来たらどんなに綺麗なんでしょう?」

あなた「ここで曲がれば良いみたいだね。案内の看板が立ってるから分かりやすいよ」

璃奈「さすがはぶどう郷、ぶどう畑がいっぱい」

エマ「こんな景色、スイスにもないよー。歩いてるだけで楽しくなるね!」

 ……

かすみ「あー、思ったより遠い!それに坂道ばっかりだしー」

しずく「あなたが見つけた名所なんですよ?」

かすみ「それはそうだけど……」

果林「まあまあ、良いところじゃない。こんな景色なかなかないわよ」

彼方「あ、見えてきたよ、ぶどうの丘」

愛「うおおおお!愛さんの武道魂がみなぎってきたー!ブドウだけに!」

11:30 ぶどうの丘

あなた「いま11時半かー。30分くらいは見て回る時間がありそうだよ」

せつ菜「すごい!ワインの試飲にバーベキュー、宿泊施設、天然温泉まであるんですね!」

果林「ワインが飲めちゃうの?いっちゃおうかしら」

歩夢「はわわ、ダメだよ!私たち未成年なのに」

果林「分かってるわ、冗談よ」

かすみ「とはいえ、ワインが飲めないとなるとどうしましょう?」

あなた「とりあえず、噴水の前でみんなで写真撮って審査員さんに送っちゃおう?」

一同「「さんせー!」」

……

あなた「よし、いい写真撮れた!えっと、送り先はこれでよし……、はい、送ったよ!」

歩夢「ありがとう!その写真、後で私にもくれるかな?」

愛「愛さんにもちょうだーいっ!」

かすみ「かすみんも欲しいですー!」

あなた「もちろん後でみんなにも送るよ。あ、メール返ってきた!」

愛「お、早いね、どれどれ?」

場所自体はいいですが、あなた達はスクールアイドル。
ただその場所に行って写真を撮るだけなら誰でも出来るでしょう?
今からそこで、あなた達にしか出来ない、あなた達らしいことをして下さい。
名所を名所たらしめるには、あなた達の輝きが不可欠。
健闘を祈りますよ。

一同「「ええー!?」」

せつ菜「そんなの聞いてないですよ!」

しずく「どうしましょう……」

彼方「とにかく……やるしかない!」

果林「お、彼方がいつになるやる気よ?」

彼方「そりゃそう。彼方ちゃんが安眠を中断してまでわざわざ来た場所なんだから。しっかりスクールアイドルらしい活躍をして、遥ちゃんに自慢しなきゃ!」

歩夢「私たちらしい、って言ったら、ここでライブをすればいいのかな?」

愛「いや、『名所を名所たらしめる』って書いてあるから、もっとこう、その場所にふさわしいことをしないといけないんじゃない?」

璃奈「いったいどうすればいいの……?」

かすみ「きゃは☆ぶどう妖精、かすみんだよ~!今日は、ワインじゃなくて、かすみんの魅力に酔わせちゃうぞー☆」

しずく「みたいなのではダメですよね」

かすみ「ちょっとしず子、どういうことよ!?」

あなた「もしかしたら特別なことはしなくても良いのかも。私たちがこの場所を名一杯楽しんで、魅力をたっぷり伝えられたらいいんじゃないかな、って」

歩夢「そっか、さすがあなただね!でもどうしよう……、ここは広いし、とても回りきれないよ」

果林「それなら、みんなで自分が好きな場所に行ったら良いんじゃないかしら?もともと私たちはソロ活動がメインなのだし、一人一人が思い思いに動いた方が私たちらしいと思わない?」

せつ菜「良いですね、それ!私はやっぱり温泉に行ってみたいです!」

しずく「私は美術館の方に行ってみようかと思います」

果林「私は……そうねえ、試飲は出来なくても、ワイン貯蔵庫は見てみたいわね」

彼方「私は宿泊施設に行ってみたいな」

あなた「寝たらダメだからね?」

彼方「分かってるってー」

愛「愛さんは売店でなんか買っちゃおうかなー、buy店だけに!」

エマ「私はバーベキューガーデンの方を覗いてくるよー!」

……

虹ヶ咲チームのみなさん、名所クリアです。
おめでとうございます!

あなた「……ってわけで、無事クリアしたのはいいけど、みんな楽しみ過ぎ!あと10分しかないよ!?」

せつ菜「これは走るしかないですね。急ぎましょう!」

しずく「あ、待ってください!」

愛「負けないよー!」

あなた「はわわ、みんな鍛えてるから足早い……私だけ置いていかれるよぉ……」

歩夢「ちょっと、あなた大丈夫!?」

あなた「だい……じょうぶ……、みんなの足を引っ張るようなことにはならない……から……」

歩夢「無理しないで、私の肩につかまって?」

あなた「ありがとう、歩夢ちゃん……」

勝沼ぶどう郷駅 12:15発 甲府行き 535M

虹ヶ咲チーム:300ポイント獲得で現在200ポイント!

果林「何とか間に合ったわね」

せつ菜「ギリギリでした」

彼方「彼方ちゃん、もう限界……」

エマ「ほらほら、私の膝の上においで?」

彼方「おじゃましまーす……すやぁ」zzz

歩夢「あなたも、私の膝の上で休んで良いんだからね?」

かすみ「何言ってるんですか?先輩はかすみんの膝の上で休むんですー!」

あなた「あ、あの……私は別に膝枕とかいいから……」

歩夢「いやでも、ちゃんと休まないと!」

かすみ「そうですよ!一人だけすっごく息切らしてたじゃないですか!」

あなた「それは……ごめん。でも本当に大丈夫だから!」

歩夢「むう……」

かすみ「ぐぬぬ……」

果林「相変わらずあなたは人気者ね、羨ましいわ」

あなた「見てないで助けてよー!!」

続く
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