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リレーss置き場

共同ssをかくブログです。

Aqoursのローカル路線バス乗り継ぎの旅 CYaRon!編 Part2

Aqoursのローカル路線バス乗り継ぎの旅 SYaRon!編 Part2(Part1の続きです)
AM 8:17バス車内

曜「うーん、やっぱり次はこのルートかな……千歌ちゃんどう思う?」

千歌「……」zzz

曜「って寝てるし。ルビィちゃんも寝ちゃってるよ……」

曜「起きてるの私だけかぁ」

曜「なーんか退屈……って、次のルート決めなきゃいけないんだった」

曜「とはいえ、やっぱりこれが一番よさそうだよねー」

曜「……」

千歌&ルビィ「……」zzz

曜「はぁ、二人とも寝顔可愛いなぁ」ツンツン

千歌「……」

曜「ふふふっ」ムニッ

千歌「うっ……んんっ」

曜「やばっ!?起きちゃった……?」

千歌「くぅ……」zzz

曜「ふぅ……危なかった」

曜「さーて、そろそろ三島かなー」

ルビィ「んっ……あれぇ……?」

曜「あ、ルビィちゃん起きた?」

ルビィ「ルビィ、寝ちゃってました……?」

曜「ぐっすりだったよ。朝早かったもんね。もうすぐ終点だよ」

ルビィ「もうですか?次はどうしましょう!?」

曜「もう決めてあるよ」

ルビィ「はわわっ!?ごめんなさい任せっきりで!」

曜「いいよ別に。海図と地図には慣れてるから!なーんて」

ルビィ「頼もしいです~!」

曜「さーて、千歌ちゃんも起こさないとねー」

キキーッ、ガタン

千歌「なにっ!?」

ルビィ「あ、千歌さん起きましたよ」

曜「……ふーん」

ルビィ「あ、あれ?」

ルビィ(曜さん、ちょっと怒ってる?でも、なんでだろう……)

千歌「ねえ、今なんかすごい揺れなかった!?」

ルビィ「止まるときのブレーキがちょっと強かっただけだよ」

千歌「なーんだ、びっくりしたよー」

曜「もうすぐ三島だしちょうど良いよ」キリキリ

ルビィ(やっぱりちょっと怒ってるよね……)

ルビィ「あのー、曜さん……?」

曜「どうしたの?」

ルビィ「もしかしてわたし達、なにか気に障ることしちゃいました……?」

曜「そんなことないけど、どうして?」ツーン

ルビィ「だって、さっきからちょっと機嫌が悪いような……」

曜「そんなことないよ。私が起こしてあげようと思ってたのにバスの衝撃で千歌ちゃんが起きちゃって幼馴染のみに許される寝顔を楽しみながら起こしてあげるっていうシチュエーションが出来なくなって残念だなんてちっとも思ってないよ」

ルビィ「そういうことだったんですね」ニコニコ

曜「はっ、違うから!本当に違うからね!」

ルビィ「分かってますよ~」ニコニコ
AM 8:31三島駅

千歌「はぁ、疲れたよー」

曜「千歌ちゃんはずっと寝てたじゃん」

千歌「だってー、もう一時間半もバスに乗ってるんだよー。狭い座席にそんなにずっと座ってたら疲れるに決まってるよぉ」

曜「まだ始まったばっかりなんだけどね……」

千歌「と、いうわけで、ごはん食べようごはん!」

曜「確かに。朝ごはんまだだもんね」

ルビィ「次のバスは大丈夫なんですか?」

曜「うーん、8時45分に特急便があるけどそこまで急ぐことも無いしねー。次の9時15分ので良いんじゃないかな」

ルビィ「分かりました!」

曜「それじゃあ、喫茶店にヨーソロー!」
AM 9:11三島駅

千歌「さーて、お腹いっぱいになったし、商店街に行ってみよー」

曜「ヨーソロー!ってなんでやねーん!」

ルビィ「すごーい、面白いです!」パチパハチパチ

曜「感心してる場合じゃないよ!もうバス出ちゃうよ」

千歌「えー、折角来たんだし少しくらい良いじゃーん」

曜「こういう旅では一分一秒が貴重なんだよ」

千歌「だからこそ一秒一秒を楽しまないとね。時間は決して私達を待ってはくれないのだから」

曜「とか言って商店街に誘導しようとしない!」

千歌「うわーん(泣)」

ルビィ「二人とも、もう発車しちゃいますよ~!」

曜「ああ、待ってー!」

千歌「そんなことよりあーそーびーたーいー!」
三島駅(AM 9:15) → 元箱根港(AM 10:08)東海バス

曜「何とか間に合ったよ……」

ルビィ「走って疲れました……」

千歌「むぅ、曜ちゃんが急がせるから」

曜「誰・の・せ・い・だと思ってるの」グリグリ

千歌「ごめんなさいごめんなさい!」

曜「さーて、次はどうしようかねぇ……」

ルビィ「地図見せてください」

曜「ほい。今乗ってるのはここね」

ルビィ「あれ、この先載ってませんよ?」

曜「これ東海バスの路線図だから」

ルビィ「それじゃあ……」

曜「とりあえず行ってみなきゃ分かんないね」

ルビィ「ピギィ!?」

曜「ダイジョブダイジョブ、方向は合ってるから」

ルビィ「ええーっ!?そんな適当でいいんでしょうか……」
AM 10:00バス車内

曜「うっ……ううん……っ」

千歌「曜ちゃんおはヨーソロ!」

曜「おはヨーソロー……って、私寝てた……?」

千歌「大丈夫、寝顔可愛かったよ!」

曜「えっ……恥ずかしい///」

千歌「あっ、見て見て?きれいだよ!」

曜「おおー!なんだろう、湖かな?」

ルビィ「内浦の海も好きだけど、こういう緑に囲まれた景色もいいですね。なんだか見てて落ち着くっていうか……」

千歌「分かる分かる。なんだかこう……シュワーってなって、パァーッてなる感じ!」

曜「ごめん千歌ちゃん、それ全然分かんない」

ルビィ「どういうことですか?」キョトン

千歌「分からないかなー私のこの大自然に感動する気持ちが」

曜「感動するのは分かるけどね」

>次は、元箱根港、元箱根港でございます。

曜「あ、もうすぐ着くね」

千歌「やっとかぁ」

ルビィ「先に行くバスあるでしょうか」

曜「降りるとき運転士さんに聞いてみよっか」

>終点元箱根港、元箱根港に到着でーす。バスが停車してから席をお立ちになるよう願いまーす。

千歌「着いたー!」バタバタ

曜「ああもう、千歌ちゃん走らない」

運転士「ありがとうございましたー」

曜「あのー、すみません。この先に行くバスってあります?」

運転士「先ってどこに行きたいの?箱根温泉?」

曜「の方でいいのかな……、あっ、いま地図出します」

曜「えっと、とにかくこっちの方に……」

運転士「あー、じゃあ小田原まで行くバスがあるからそれ使ったらいいんじゃない?」

曜「小田原……分かりました。ありがとうございます!」

ルビィ「良かったですね!これで先に行けそうです」

曜「降りたらまず時間調べなきゃ」

千歌「ねえねえ、さっきの湖芦ノ湖って言うんだって!行ってみようよ」

曜「はいはい、バスの時間見てからね」
AM 10:13元箱根港

ルビィ「あっ、あっちに小田原行き止まってますよ」

曜「ちょうど良かった。って、ああ!?」

ルビィ「発車しちゃった!」

曜「Oh……」

千歌「きっとこれは芦ノ湖をじっくり楽しみなさいっていう神のお告げだよ」ニコニコ

ルビィ「千歌さん嬉しそう……」

曜「とりあえず次のバスの時間見て見ないと。田舎だし本数少ないかなぁ」

千歌「あっ、おっきい鳥居が立ってる!ちょっと行ってくるねー」

曜「もう、千歌ちゃんは落ち着きがないなぁ」

ルビィ「曜さん、次のバスは10時22分みたいです」

曜「おっ、割とすぐじゃん。良かったぁ。一時間待ちとかだったらどうしようかと思ったよ」

ルビィ「箱根登山バスと伊豆箱根バスが両方走ってるから本数はそこそこあるみたいです」

曜「まあでも急ぐに越したことはないかな。まだまだここから長いんだし」

千歌「曜ちゃーん、ルビィちゃーん、鳥居のとこで記念写真撮ろー!」

曜「そうだね、せっかくだし」

千歌「スマホを自撮りモードにして……うん、こんな感じかな」

曜「ルビィちゃんもう少し寄って」

ルビィ「こ、こんな感じでしょうか」

千歌「良い感じ!じゃあ行くよ、はい、ちーず!」

カシャ

千歌「おっけーっ。おお、いい写真!」

曜「私にも後で送って?」

千歌「もちろん。あ、ルビィちゃんにも送るね」

ルビィ「ありがとうございますっ!」

曜「あ、バス来たよー」

千歌「えー、もう乗るのー?」

曜「先は長いんだからあんまりゆっくりしてられないよー」

千歌「バスの時間チェックしたら芦ノ湖に行くって言ったじゃん。曜ちゃんのウソツキ!」

曜「うっ……」

ルビィ「少しくらいならゆっくりしても良いんじゃないかな?」

曜「分かった。まあ本数はあるみたいだし……」

千歌「やったー!!あっ、向こうに遊覧船あるよ、乗ろう乗ろう!」ダッ

曜「あ、千歌ちゃん待って!」

ルビィ「なんだかもう、今日だけでずいぶん走った気がします……」
AM 10:20遊覧船乗り場

千歌「きっぷ3枚お願いしまーす」

曜「待って千歌ちゃん」

千歌「え、なに?」

曜「船に乗ったらルール違反じゃない?」

千歌「えー、こういう観光のやつは例外だよー」

曜「そうかなぁ?ルビィちゃんはどう思う?」

ルビィ「え!?わたしは……やめた方が良いんじゃないかなって」

曜「ほらね?バス以外の乗り物はまずいって」

千歌「分かったよー、しょうがないなぁ」

曜「その代わり、またそのうち一緒に来よう、ね?」

千歌「約束……だよ?」

曜「うん、約束」

ルビィ「なんだかすごく桃色の景色が……」

ルビィ「……」

ルビィ(やっぱり先輩たちすごく仲良いなぁ)

ルビィ(もしかして、ルビィは邪魔者……?)

千歌「どーしたの、ルビィちゃん?」

ルビィ「……え、千歌さん?」

千歌「いま、ぼーっとしてたでしょ。疲れた?」

ルビィ「い、いえ……ちょっと考え事をしてて……」

千歌「あ、そうだ、湖でも記念写真撮ろうよ!」

ルビィ「本当に?私も映っていいんですか……?」

千歌「なーに言ってるの。CYaRonは3人揃ってのCYaRonだよ」

ルビィ「千歌さん……っ」

千歌「どこで撮ろっか?」

曜「あのあたりが良いんじゃない?対岸の神社の鳥居が綺麗だよ」

千歌「おっけー、じゃあいくよー」

千歌「はい、ちーず!」

カシャ
元箱根港(AM 11:03) → 小田原駅(PM 0:04)箱根登山バス

千歌「とうちゃーく!」

曜「やっと小田原かぁ。さすがに疲れたね」

ルビィ「朝7時に出ましたからね。もう5時間?」

千歌「数字にするとなんか重く感じるね……」

曜「こんなにずっとバスに乗ってたの生まれて初めてだもんね。……とりあえずお昼にしよっか」

ルビィ「はい!お腹空きました」
PM 1:10小田原駅

千歌「ふぅ、食った食ったー」

曜「千歌ちゃん、おっさん臭いよ」

ルビィ「美味しかったです」

千歌「そういえばさっきお店で椅子に座ったときさ、なんか体が揺れてる感じしなかった?まるでまだバスに乗ってるみたいな」

ルビィ「分かります!ずっと乗り物に乗ってるとあんな風になるんですね」

曜「そう?……あー、わたしはもう慣れてるのかも。お父さんの船によく乗ってたしさ」

千歌「なんかちょっとやばいなー。このままバスに乗ってたらどうなっちゃうんだろう」

曜「どうもならないから」

千歌「いやいや、一生体が揺れたままになっちゃうかも……」

ルビィ「そ、そんなぁ!?」

千歌「よし、今日はもう終わり!小田原城で遊んで、一晩寝てまた明日から」

曜「だーめ」

千歌「えー、なんでー?」

曜「それじゃ目的地に着けないよ。それとも、もう企画に挑戦するのやめる?」

千歌「むぅ……やめない……」

曜「だったら続けて乗らないとね」

ルビィ「次はどうするんですか?」

曜「うーん、どうしたら良いのかな……」

ルビィ「バスが全部乗ってる地図とかがあれば良いんですけど……」

千歌「誰かに聞けばいいじゃん。確か人に尋ねるのは良かったよね?」

曜「そうだねー、あそこにいるシルクハットの人にちょっと聞いてみよう。すみませーん!」

シルクハットを被った男性「なんだね?」

曜「ちょっと聞きたいんですけど、バスで横浜の方に行くとしたらどうすれば良いか分かりますか?あーいえ、行きたいのは横浜じゃなくて、そっちの方面に行ければいいんですけど」

シルクハットを被った男性「そうかい。君たちの目的は分からないが、それならここから平塚行きのバスが出ている。それが良いであろう」

曜「そうですか。ありがとうございます!」

シルクハットを被った男性「それともう一つ」

曜「なんですか?」

シルクハットを被った男性「困ったときは『神奈中』に乗りなさい」
PM 1:13神奈川中央交通 平塚駅北口行きバス停

3人「」

曜「……なにこれ」

ルビィ「えーっと……」

千歌「文字消えちゃったのかな……?」

曜「待って、見間違いかもしれない。もう一回よく見てみよう」

[平45] 平塚駅北口
平日……なし
土曜……なし
日曜……8:45

>>>Q.E.D.<<<

曜「いやいやいやいやまったく証明できてないから」

千歌「どうやらもう発車しちゃったみたいだね……およそ一週間前に」

曜「笑えないよそれ」

ルビィ「ど、どうしましょう……」

曜「とりあえず他の方法を探すしかないか……」

ルビィ「あ、あっちのバスじゃダメなんですか?」

曜「どれ?」

ルビィ「ほら、こく……ふつ?行きのやつです。確か見覚えがあります」

曜「そうなの?それはいつの時?」

ルビィ「確か東京に行く時です。あんな駅があったような……」

曜「ルビィちゃんナイスプレー!よし、じゃああれに乗ろう!」

ルビィ「待って!ルビィの勘違いかも……」

曜「大丈夫。ルビィちゃんを信じてるから!」

千歌「うん、ルビィちゃんが言うなら間違いないね」

ルビィ「そんな、困りますよぉ……」
小田原駅(PM 1:15) → 国府津駅(PM 1:43)箱根登山バス

曜「ルビィちゃん、グッジョブだよ」

ルビィ「どういうことですか?」

曜「いま地図見てたんだけどさ、小田原がここで国府津がここ。ね?方角合ってる」

ルビィ「良かった……覚えてたのはたまたまなんです。駅名見て、なんて読むんだろうって思って……」ホッ

曜「それでも助かったよー。にしてもあのシルクハットなんだったのホント。聞く相手間違えたなー」

ルビィ「あはは……まあしょうがないですよね」

千歌「ちゅうもーく!」

曜「なに?」

千歌「みんなでトランプやろうよ」

ルビィ「トランプですか?」

千歌「そうそう、ずーっとバスに乗ってると暇だと思って持ってきたんだ!」

曜「さすが千歌ちゃん、そういう準備だけは怠らないね」

千歌「えへへっ」

ルビィ「トランプって言っても、何やるんですか?」

千歌「ババ抜き!」

曜「よーしっ、負けないよーっ」

ルビィ「がんばルビィ!」

 …………
 ……
 …

千歌「じゃあ次ルビィちゃんの番!さあ、果たしてどれを選ぶのかな??」←手持ち3枚

ルビィ「うーん……これ!……と見せかけて、こっちです!えいやっ」←手持ち3枚

千歌「」ニヤリ

ルビィ「うわああああああん!」

千歌「ふっふっふっ。さりげなく一枚だけ少し飛び出させてそれがババと思わせての実は別のカード、って技に引っかかったね」

曜「そのまま取らせると1/3のところを1/2で引いてもらえる細工かー、千歌ちゃんにしてはやるねー」

千歌「もしかしてバカにしてるー?」

曜「♪~~~」←口笛

千歌「あー、やっぱりバカにしてるー!」

ルビィ「さあ曜さん、いざ勝負です!」←手持ち4枚

曜「ふふっ、負けないよ♪」←手持ち1枚

曜「こっちかな~?」

ルビィ「はわわっ……」

曜「あっ、やっぱりこっち!」

ルビィ「!」パァ!

曜「……と思ったけどこれだね」スイッ

ルビィ「あうぅ……」

曜「よっしゃあ、あっがりーっ!」

千歌「くっ、先越されたっ!」

ルビィ「さあ、一対一ですよ千歌さん」←手持ち3枚

千歌「負けないよ、負けないったら負けない!」←手持ち2枚

ルビィ「千歌さん、選んでください!」ピギィ

千歌「うーーーーーんっ……、こっち!」

ルビィ「……」

千歌「ぐぬぬ、ルビィちゃんの表情が変わらない……」

ルビィ「……」

千歌「じゃあこっち?……と見せかけてこっち」

ルビィ「……」

千歌「やっぱりこっち!」

ルビィ「……」

千歌「うわぁ、集中してらっしゃる……」

曜「千歌ちゃんがジョーカー以外を選んだ時点で勝負は決まる。やっぱり後がない状況となると気合が違うね!」

千歌「それでも確率は2/3……勝てる!えいっ」

ルビィ「!」パァ

千歌「がーーーーんっ」ズーン

曜「おお、千歌ちゃんジョーカーを引いちゃったか!」

千歌「……まだだ、まだだよ」←手持ち3枚

ルビィ「いいえ、これで終わりです。この一枚が、ルビィが引く最後の一枚になりますよ」←手持ち2枚

千歌「させるかっ」

ルビィ「……千歌さんの策はお見通しです。あからさまに飛び出しているそのカード、それがジョーカーですね?」

千歌「な、何言ってるのルビィちゃん?さっきそう思い込んで引っかかったのをもう忘れた?」

ルビィ「今度はその裏です。ではルビィ、引きます!」

千歌「あっ」

ルビィ「やったああああああっ!」

曜「おお、ルビィちゃんの手札が揃った!これで残りの手札は1枚、千歌ちゃんは次でこの1枚を取るしかない!」

千歌「負け……た……」

ルビィ「さあ、引いてください。そして負けを受け入れてください」←手持ち1枚

千歌「はいぃ……」←手持ち2枚

曜「カードを引く千歌ちゃんの指が震えている!」

千歌「……引きました」

ルビィ「上がりです♪」

千歌「はい……これでこの2枚が揃って、うぅ……」←手持ち1枚(ジョーカー)

千歌「もう一回、もう一回だよ!」

ルビィ「何回でも受けて立ちます!」

曜「次も一番に上がるよ。それじゃあもう一度、ヨーソロー!」
PM 1:47国府津駅

千歌「ババ抜き楽しかったね!」

曜「まあわたしの一人勝ちだったけどね」

ルビィ「3戦3勝は強すぎます」

曜「ていうか、次どうするか考えてなかった」

ルビィ「小田原で聞いた人は平塚に向かうといいって言ってたんですよね?」

曜「だけどあのシルクハット信用できないんだよなぁ。直接行けるバスがあるって言ってたのに実際はろくに走ってなかったし」

ルビィ「ちょっと地図見せてもらってもいいですか?」

曜「ほい」

ルビィ「いまが国府津……ここで、橋本がここ。そろそろ北に向かった方が良いかも知れませんね」

千歌「でも、どうやって……」

曜「さっきのシルクハットが困ったときは神奈中に乗りなさいって言ってたから、逆に神奈中は使わない方が良いかも」

ルビィ「そこまで頑なに疑わなくてもいいと思うけど……」

千歌「とりあえず神奈中以外のバスがどこに行くのか調べてみないとね」

曜「それぞれのバス停に置いてある系統図見れば分かるかな?」

 …………
 ……
 …

ルビィ「系統図を見て一つ気づいたことがあります」

曜「なに?」

ルビィ「どのバスも、次のバス停が国府津保育園前なんです。でも、ここってついさっき通りましたよね?」

曜「逆戻りになる……ってことか」

ルビィ「残念ながら、国府津保育園前に行かないバスは神奈中だけみたいです」

千歌「あちゃー」

曜「万事休す、か……」
国府津(PM 2:17) → 下小竹(PM 2:35)神奈川中央交通

ルビィ「系統図からすると、このバスは北に向かってくれそうですけど」

曜「じゃあ悪くはないのかな」

ルビィ「一応平塚に行く方法も聞いておこうかな……すみません」

運転士「なんですか?」

ルビィ「平塚まで行くにはどうすれば良いですか?」

運転士「それならこのバスで押切で降りて二宮駅行きに乗り換えてください。というかここからなら電車で行けますけど?」

ルビィ「諸事情あってそういう訳にはいかなくて……いえ、ありがとうございました」

千歌「どっちに行くにしてもとりあえずこのバスに乗ればいいんだね」

曜「どうする?終点まで行ってみる?」

ルビィ「ちょっと待ってください。車内にも系統図が貼ってあります」

千歌「ホントだ、いま私たちはこれに乗ってるんだね」

曜「これで終点まで行っちゃうと……戻るしかなくなりそうだね」

ルビィ「その一個手前で降りればいいんじゃないでしょうか?」

曜「確かに。そっからさらに北に行くバスが出てるね」

千歌「ていうか、だいぶ神奈中のお世話になってるけど」

曜「もしかしてあのシルクハットの思う壺!?不覚……」
下小竹(PM 2:46) → 比奈窪(PM 3:03)神奈川中央交通

千歌「さっきから思ってたけど、ここら辺ケッコー田舎だよね?」

ルビィ「神奈川県ってもっと都会のイメージがありました」

千歌「神奈中が走ってるくらいだし神奈川の中央のはずなんだけど……」

曜「これで神奈川の中央……ぷぷっ」

ルビィ「よ、曜さん!?失礼ですよぉ」アセアセ

曜「ごめんごめん。でもなんかちょっとおかしくて……ぷっ」

ルビィ「お、落ち着いてくださいよぉ」
PM 3:06比奈窪

曜「さて、次のバスは……って行ったばっかじゃん!」

ルビィ「次のバスまで30分近くありますよ」

千歌「えー、こんな畑しかないところで30分も待つのー?」

ルビィ「乗り継ぐお客さんのことももう少し考えて時間決めて欲しいですよね」

曜「これだから神奈中は」

千歌「あー、退屈ー」

ルビィ「それならダンスの練習でもしませんか?ここ結構広いですし」

千歌「それ名案!たまにはいつもと違う場所でやるのも楽しそう!」

曜「私も賛成。それじゃあ元気全開」

「「「ヨーソロー!」」」

曜「ワン、ツー、スリー、フォー」

………
……
比奈窪(PM 3:32) → 秦野駅南口(PM 3:53)神奈川中央交通

千歌「すっきりしたー!あっという間だったね」

ルビィ「楽しかったです!なんでしょう……いつもの練習とはまた違う開放感があります」

曜「こういう時間の潰し方って私たちならではだよねー。なんかこういうの良いな」

千歌「そういえば他のみんなは今頃どうしてるかなぁ?」

ルビィ「行き詰ってたりしなきゃいいですけど……」

曜「まかり間違って山奥に入っちゃって『バスがないずらー』なんてなってたり?」

ルビィ「そんなっ……マルちゃあああん」ウルウル

曜「じょ、冗談だからそんなに慌てなくても」

ルビィ「だって心配なんですよぉ」

千歌「ルビィちゃんは本当に花丸ちゃんのことが好きなんだねぇ。こんなに心配してくれてるって知ったら花丸ちゃんもきっとすっごく喜ぶんじゃないかな」

ルビィ「えへへっ、だったらいいなぁ」
PM 3:55秦野駅

ルビィ「やっぱり電車の駅だけあって、いろんな方向に行くバスがあるみたいですね」

曜「そう考えると、駅伝いに行く移動していくってのが良さそうな気がする」

ルビィ「ここからバスで行けそうな駅はえっと……東海大学前、鶴巻温泉、渋沢、二宮、それに平塚です」

曜「この期に及んで平塚の名をまたも聞くことになるとは……」

ルビィ「平塚に行くのは無しですね。二宮も国府津から平塚に向かうときに通るところのはずなので無しです」

曜「東海大学前、鶴巻温泉、渋沢のどれかだね」

千歌「温泉に行きたい、温泉!」

曜「いやいやそういう目的じゃないから」

千歌「えー、でもずーと移動ばっかで疲れたよー」

ルビィ「確かに、いちど旅の疲れを癒すのもいいかもしれません」

曜「それもそっかー、でも時間あるかなあ」

ルビィ「第一チェックポイントの橋本は神奈川県、そして、私たちはもうすでに神奈川県にいます。少しくらいゆっくりしても大丈夫じゃないかな?」

千歌「決まり!」

曜「って、次のバス1時間後かーい!」

ルビィ「またまたさっき行ったばっかりですね……4時52分まで待たないといけません」

千歌「もう、せっかく温泉入れると思ったのにー」

曜「しょうがないから他の駅に向かうしかないかー」

ルビィ「東海大学前駅行きはもう終わっちゃってますよ」

曜「消去法で渋沢かぁ」

千歌「4時12分発だって。あと15分くらいだね」

曜「ちょっと時間あるね。地図でも見て見ようかな」

ルビィ「秦野は……ここですね。東海大学前がこっちで……あ、渋沢ダメです!」

曜「ホントだ、逆側だ」

ルビィ「気づいて良かったです……」ホッ

曜「危ない危ない、気づかないで乗ってたとこだったよ」

ルビィ「そうなるとどうしましょうか?」

曜「地図だと鶴巻温泉に向かうのが一番良さそうなんだけどねぇ」

千歌「途中まででも行けそうなやつ無いの?」

ルビィ「そうなると平塚行きとか神奈川大学行きかなぁ。先に発車するのは平塚行きですね」

曜「また平塚かよ!シルクハットの呪い!?」
秦野駅(PM 4:13) → 室川橋(PM 4:21)神奈川中央交通

曜「本当に平塚行きに乗ることになるとは……」

千歌「いっそ本当に平塚まで行っちゃう?」

ルビィ「さすがにそれは……」

曜「室川橋だっけ?降りるとこ」

>次は、室川橋♪ピンポーン

千歌「よっし、一番乗りゲット!」

曜「ボタンの早押し?小さい頃たまにやったなぁ」

ルビィ「分かります。どんなことでも一番になれると嬉しい時期ってありました!」

>次、止まります
室川橋(PM 4:59) → 鶴巻温泉駅(PM 5:23)神奈川中央交通

曜「結局40分待ちじゃん、意味ない!」

ルビィ「秦野から乗っても一緒でしたね……」

千歌「温泉に入れれば何でもいいよ」

曜「本気でそんなことしてる暇あるのか心配なんだけど。もう暗くなってきたし」

ルビィ「とりあえず着いてから考えましょうか……」
PM 5:24鶴巻温泉駅

曜「まずは次のバスの確認しよっか」

ルビィ「ここから行けそうな駅は伊勢原ですね」

曜「待って、地図で確認させて」

ルビィ「そっか、さっきみたいなことがあると困りますもんね」

曜「オッケー、伊勢原は方向的に合ってる」

ルビィ「次のバスは……本数あんまりないですね。1時間に1、2本しか出てません」

千歌「次は何分?」

ルビィ「5時35分です。それを逃すと6時5分」

千歌「その次は?」

ルビィ「6時35分です。これ以上遅らせるのはさすがに厳しいかな……」

千歌「あと1時間か。じゃあ、それまでゆっくり温泉に浸かろう!」
PM 5:30鶴巻温泉 日帰り入浴施設

千歌「ふぅ~、癒されるねぇ~」

ルビィ「いいですね。疲れがどっとお湯に流されていくようです」

曜「あったかぁ~」

千歌「ずいぶん移動したよねー」

曜「朝7時からずっとだもんねぇ」

ルビィ「こんなにずっとバスに乗ってるの生まれて初めて」

曜「ある意味貴重な体験だよね」

千歌「そんな風に言われると悪くないなー、って気がする」モニュ

ルビィ「ひゃわぁ!?」

千歌「ひっひー、バストチェックはマストだよぉー」

ルビィ「あんっ……ちょっ……千歌さんっ」

千歌「可愛いなぁルビィちゃん」モミモミ

ルビィ「そんな……っ、ううっ……小さいのに……あんっ、恥ずかしい///」

千歌「誰かに揉まれると大きくなるんだよ」

ルビィ「だからって……ひゃん……っ」

曜「ちょっとー、千歌ちゃんばっかりずるいぞー、私にも揉ませろー!」

ルビィ「ちょっ……曜さんまで!?」

曜「ほれほれー」モミッ

千歌「って私!?やん……ああっ」

曜「千歌ちゃんの柔らかくて気持ちいいなぁー」モミモミ

千歌「そんな……っ、んんっ、恥ずかしいって///」

曜「気にすることないってー。減るもんじゃないし」モニュ

千歌「そういう問題じゃ……ひゃんっ!?」

曜「この弾力、たまらん!」フニフニ

ルビィ「だ、ダレカタスケテー」

…………
……


千歌「ごくごくごく、ぷはぁ。やっぱりお風呂上がりは牛乳だよね!」

ルビィ「ルビィはいちご牛乳です!」

曜「甘くておいしいよねー」

千歌「曜ちゃんはコーヒー牛乳?コーヒーなんてよく飲めるね」

ルビィ「コーヒー牛乳もダメなんですか?」

千歌「普通の牛乳の方がおいしいよ」

曜「千歌ちゃんはお子ちゃまだなぁ」

千歌「そ、そんなことないもん!」
鶴巻温泉駅(PM 6:35) → 伊勢原駅北口(PM 6:57)神奈川中央交通

曜「着いたー!もう7時かー」

ルビィ「夕ご飯どうします?」

千歌「そこのワックで良いんじゃない?」

曜「おっけー、ルビィちゃんもそれでいい?」

ルビィ「はい、ここから歩き回って探すのも大変ですし」

曜「あと、この先なんだけど、今までみたいに駅伝いに進んでいく感じで良いよね?」

千歌「私はいいよ」

ルビィ「ルビィも賛成です」
伊勢原駅北口(PM 7:50) → 愛甲石田駅(PM 8:11)神奈川中央交通

ルビィ「愛甲石田に着いたけど……直接行けそうな駅が平塚しかありません」

曜「平塚あああああああああ!」

千歌「シルクハットの呪い、まだ続いてたのかな?」

ルビィ「ここの系統図見る限りだと……乗り継げば本厚木に出られそうです」

曜「そうするのが良さそうだね。なんか意外と前途多難だなぁ……」
愛甲石田駅(PM 8:35) → 愛名入口(PM 8:45 / PM 8:48) → 本厚木駅(PM 9:00)神奈川中央交通

曜「えっ、もう9時……移動できるのあと1時間だけ?」

ルビィ「まだチェックポイントにも着いてません……」

千歌「神奈川県にさえ入ればすぐだと思ったのに」

曜「やっぱり鶴巻温泉でゆっくりしすぎたかなぁ」

ルビィ「そろそろ宿探しに移りますか?」

千歌「いや、行けるところまでは行こうよ!」

曜「おっ、千歌ちゃん本気だね。最初はちょっと移動しただけでも休みたがってたのに」

千歌「ここまで来たらとことんやるよ。絶対にゴールにたどり着く!」

ルビィ「ここから行けるのは原当麻駅です。北に向かうことになるしちょうど良いんじゃないかな?」

曜「よし、それじゃあ今日最後の旅路へ、ヨーソロー!」
厚木バスセンター(PM 9:15) → 原当麻駅(PM 9:49)神奈川中央交通

千歌「いえーい!!これで終わりーっ!」

ルビィ「お疲れ様でした……」

曜「いやー、ホントに大移動だったねー」

千歌「もうしばらくバスは乗りたくないよぉ」

ルビィ「まだ明日もありますよ」

千歌「うう、今は言わないで……」

曜「さて、じゃあ宿探しだ!」

ルビィ「っていっても、ここなんにも無さそう……」

千歌「ホントに駅前なの?」

曜「さっきの本厚木とのギャップがね……」

ルビィ「あの時点で宿を探した方が良かったかも」

千歌「ごめんね、千歌が無理を言ったから……」

ルビィ「いえいえ、あのっ……私千歌さんを責める気なんてぜんぜんなくて……」

曜「まあでもどうしようかなぁ。誰かに聞こうにもこの時間だと人も歩いてないし」

ルビィ「駅にいる人に聞いてみましょうか」
PM 9:59原当麻駅

千歌「誰もいないね」

曜「窓口も閉まってる」

ルビィ「どうしましょう……」

千歌「列車から降りてきた人に聞いてみるとか……」

曜「この時間列車来るかな?駅もこんな様子だし」

ルビィ「列車はまだあるみたいですよ。ちょうどあと少しで来るはずです」

千歌「誰か降りてくるかな……」

曜「そう祈るしかないね」

ルビィ「あ、列車来ました」

曜「ホントだ、音がしてる」

千歌「誰か来ますように誰か来ますように」

ルビィ「あっ、降りてくる人いました!」

千歌「よっしゃあ突撃!」

曜「ヨーソロー!」

降りてきた客「……ん?」ジロッ

曜「あのーすみません」

降りてきた客「なんでしょうか?」

曜「この近くで宿探してるんですけど、どっか知りませんか?」

降りてきた客「宿ですか……ありますよ。ここから30分ほど歩いたところにホテルがあります」

ルビィ「ほ、本当ですか!?」

降りてきた客「ええ、駅を出て最初の信号を右、その先の信号を左に曲がって道なりに進んでください。結構歩きますけど道筋自体は簡単です。病院のすぐ向かいですのでそちらへ向かうバスを使うことも可能ですが、この時間だと走っていないでしょう」

千歌「分かりました。行ってみます」

降りてきた客「では、私はこれで」

曜「ありがとうございました!」
PM 10:45原当麻駅周辺のホテル

千歌「ふわぁ~、やっと横になれる~」ドーン

曜「千歌ちゃん、そんなに勢いよくベッドに飛び込まない」

千歌「曜ちゃんも来なよ。気持ちいいよ」

曜「うん、歯を磨いたらすぐ寝る」

ルビィ「ルビィはこっちのベッドを使えばいいですか?」

千歌「うーん、ルビィちゃんもこっち来なよ。今日はみんなで一緒に寝よう」

ルビィ「いいんですか!?」

千歌「当たり前だよ!」

ルビィ「そ、それじゃあ失礼します……」

千歌「むぎゅっ」

ルビィ「千歌さん!?」

千歌「温かいね、ルビィちゃん。抱き枕みたい」

ルビィ「はわわわわわ」

曜「なーんかすっごく仲良さそうだね、二人とも」

ルビィ「えっ、いえ、これはっ」アセアセ

千歌「そりゃそうだよ、曜ちゃんも早く来なよ!」

曜「大丈夫。お邪魔虫は空いてる方のベッド使うから」ツーン

ルビィ「お邪魔虫って……それを言ったら私の方が……」

曜「なーんて、冗談。みんな一緒に寝よ?」

千歌「やったー!」

曜「それじゃ、もう電気消すね」カチャ

…………
……


ルビィ「すぅ……すぅ……」

曜「ルビィちゃんすぐ寝ちゃったな。千歌ちゃんはまだ起きてる?」ヒソヒソ

千歌「起きてるよ」ヒソヒソ

曜「なんだか、今日一日でCYaRonの絆がすっごく深まった気がする」ヒソヒソ

千歌「そだね」ヒソヒソ

曜「鞠莉さんはそこまで考えてたのかな……?」ヒソヒソ

千歌「どうだろ?」ヒソヒソ

千歌「どっちにしたって、私は楽しかったよ。嬉しかった」ヒソヒソ

曜「……うん。私も」ヒソヒソ

…………
……
北里大学病院・北里大学(AM 7:50) → 原当麻駅[経由] → 上溝(AM 8:18)神奈川中央交通

曜「ホテル近くのバス停からこんなちょうどいいバスが出てたなんてありがたいね」

千歌「んっ、そだね……」

曜「千歌ちゃん眠そう」

ルビィ「ルビィもまだ眠いです……」

曜「いかんなー、若者はもっとシャキッとしないとっ」

千歌「……」zzz

ルビィ「くぅ……」zzz

曜「って二人とも寝てる!?」

曜「……まあいいや、二人の可愛い寝顔が見られるのは大歓迎だし」フニフニ

千歌「うん……ううん……っ」

曜「千歌ちゃんのほっぺ、もちもちしてて気持ちいいなぁ」フニフニ

…………
……


>次は終点、上溝、上溝、でございます

曜「よしっ、昨日は失敗したけど、今日こそは私が千歌ちゃんを起こす!」

ルビィ「ふぁあ……はれぇ……?ルビィ、また寝てました……?」

曜「あ、おはようルビィちゃん。もう終点着くよ」

ルビィ「そっかぁ。あれ、千歌さんまだ寝てますけど」

千歌「……呼んだぁ?」

ルビィ「あっ、千歌さん!もう終点に着きますよ」

曜「ま、また失敗……」

千歌「失敗って、何が?」

曜「あっ、いやいやこっちの話」アセアセ
上溝(AM 8:30) → 橋本駅南口(AM 8:56)神奈川中央交通

曜「さーて、もうすぐチェックポイントだよ」

ルビィ「ここまで長かったです……」

千歌「でも、これでやっと折り返しってことだよね?」

曜「まあ……うん」

ルビィ「バスで移動するのって大変なんだね」

千歌「まあでも、寄り道とかが出来るのは楽しいかも」

>まもなく終点、橋本駅南口、橋本駅南口、でございます

千歌「いよいよだ!」

曜「ようやっとだね」

ルビィ「忘れ物ありませんか?」

千歌「うん、曜ちゃんは?」

曜「出発準備ヨーソロー!」
Written by tamantrain.
Part3に続く
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