曜「はあ…やっと着いたー。」
千歌「だいぶ時間かかったね…」
ルビィ「あそこに国立行きいるけど…」
曜「うーん…のって運転手さんに聞くか…。よーしいそくぞー。ヨーソロー!」
京王バス中央 国18系統 車内
千歌「すみませーん。国立駅から西武新宿線のほうに行くバスって出てますか?」
運転士「国立から西武のほうに行くのは出てないんですよ…」
曜「そうですか…じゃあ、乗り継いでほかの駅に行けば西武新宿線の駅に行くバスありますか?」
運転士「でしたら国立府中インター入り口で降りて、反対側から府中駅いきに乗ってください。府中駅からは国分寺駅か武蔵小金井駅まで行けば西武バスさんがありますので。」
曜「ありがとうございます!」
聖蹟桜ヶ丘駅(AM 11:13) → 国立府中インター入り口(AM 11:28) | 京王バス中央 国18 |
曜「今回は途中で降りるから、ボタンをちゃんと押してね。」
ルビィ「はいっ!」
千歌「任しといて!」
曜「ふぅ…この調子でいけば何とかなるかなぁ…東京だからバスの本数は心配ないだろうし。」
>次は、府中四谷橋北 府中四谷橋北 でございます。
千歌「おっ、大きな橋だ―」
曜「おおっ、てことは、大きな川かーっ!」
ルビィ「なんかテンション高いんだけど!」
多摩川です
乗客1「この路線、数少ない多摩川を超えるバス路線なんだよなー」
乗客2「ほんとほんと、しかも本数がまともにあるのはここだけだし」
曜「…よかったぁ、もしほかの駅いってたら悲惨なことになってたね…」
千歌「あの人の言ってることは正しかったね。あの人がこの川を超えるバスを教えてくれたんだよ。」
ルビィ「ほんとに助かった~」
そうこうしているうちに国立府中インター入り口が近づく。
>次は 国立府中インター入り口 国立府中インター入り口でございます。
千歌「はいっ!」
♪ピンポーン
>次止まります。車内事故防止のため、バスが停留所に停車してから席をお立ちください。
運転士「はい、国立府中インター入り口でございます。バスが止まってから席を立つようお願いします。」
曜「よし、降りるよ。」
2人「はーいっ!」
千歌・ルビィ「ありがとうございましたー」
運転士「はーい」
曜「あの…府中いきは…」
運転士「あそこの信号渡ってすぐです」
曜「ありがとうございます!」
曜「次のバス停は…あそこだね。」
千歌「あっ、バス来てるよ!」
ルビィ「早く!」
曜「ああっ…信号かわれーっ」
ぎりぎり変わり、バスは信号で止まった。
ルビィ「よかった…間に合いそう…」
曜「ぎりぎりセーフってところだね。」
国立府中インター入り口(AM 11:29) → 府中駅(AM 11:51) | 京王バス中央 国17 |
曜「うーん…府中に行って国分寺か武蔵小金井、どっちがいいのかなぁ…」
ルビィ「地図で見ると国分寺は真北で武蔵小金井はちょっと東にそれる…」
千歌「どっちが大きな街なのかなぁ」
曜「電車が複数乗り入れてる国分寺のほうが大きそうだけど…」
千歌「じゃあ国分寺で~」
曜「まった。遊ぼうとか思ってないよね?」
千歌「あ、ばれた?」
曜「もう…午後近くにもなってまだ埼玉県にすらついてないのに…」
千歌「もおーっ。ずーっとバスばっかで疲れたよー。」
曜「じゃあ辞める?」
千歌「…辞めない」
> ご乗車ありがとうございます 次は 終点 府中駅 府中駅 でございます。
千歌「あ、府中駅だって、降りるよ。」
曜「降りるときに国分寺がいいか武蔵小金井がいいか聞いておこう…」
ルビィ「そうだね、確実な方で!」
曜「あの…すみません」
運転士「はい?」
曜「路線バスを乗り継いで、埼玉の方まで出たいんですが、国分寺駅と武蔵小金井駅どっちがいいですかね?」
運転士「うーん…国分寺駅ですとその先は小平駅になりますね。武蔵小金井駅ですと西武池袋線の東久留米駅行きや清瀬駅行きがあります。」
曜「ということは、武蔵小金井駅のほうがいいですか?」
運転士「路線バスですと…そちらがいいですかね。電車に乗るのでしたら国分寺がいいですが。」
曜「わかりました!ありがとうございます!」
曜「…というわけで次は武蔵小金井駅に向かい、そこから清瀬駅に向かおう!」
千歌「おーっ、曜ちゃん決めるのはやーい。」
ルビィ「さすがですっ!」
曜「えへへ…地図でみると清瀬のほうがより北のほうにあるし、埼玉県との県境が近いからね。」
ルビィ「ということは、バスを後2-3回乗れば埼玉に入れると…」
千歌「いけるよ!絶対ゴールできるよ!」
曜「私もそんな気がしてきたな。よーし、ゴールに向かって~全速全身~」
「「「ヨーソロー!」」」
千歌「というわけで…そろそろお昼にしない?」
曜「そうだね、ちょうどおなかすいてきたし、大きい駅だしね。」
ルビィ「それより、バスの時間調べたほうが…」
曜「そうだ!本数少なかったりしたらやばいしね。」
府中駅、1番乗り場
曜「えーと…武蔵小金井行は…数えきれないくらい本数があるね」
ルビィ「今国分寺行きが出発したけど、すぐにまた国分寺行き来たね…」
千歌「さすが大都会!」
曜「でも、二つの色があるね。一つは学園通り経由、もう一つは一本木経由…」
ルビィ「どっちが早いんだろう…」
曜「ぱっと見だと一本木のほうがバス停少ないね。でも本数は学園通りのほうが多い…」
千歌「とにかく、これだけバスがあるんだから、のーんびりしようよ」
曜「いやその先があるから…」
ルビィ「午後になっちゃったし…」
千歌「でもお昼くらい食べようよ―そこにセカンドキッチンあるし」
曜「そうだね。昼食タイムだ」
千歌「はーおなかいっぱい♪」
曜「おっ、ちょうど止まってるよ。」
ルビィ「早く乗ろう!」
曜「ヨーソロー!」
府中駅(PM 12:34) → 武蔵小金井駅南口(PM 12:58) | 京王バス中央 武73 |
曜「たぶん清瀬行きは駅の反対側だと思うんだよね。ついたらまずそれを探そう。」
千歌「はぁ~」
ルビィ「どうしたの?」
千歌「せっかくまた東京にこれたのに、全然寄り道できない…」
ルビィ「東京ならまたいつか来れるから!」
曜「そうそう、今は目的地最優先で、ね?」
千歌「そうだねー。ゴールに向かって…いこう!」
曜「それにしても、東京っていうと、ビルがたくさん建ってて…ってイメージだったけど、この辺は何か静かな感じだね。」
ルビィ「確かに…上京したら、こういうところのほうがいいかなぁ~」
千歌「えーやっぱビルの真ん中がいいよぉ~」
曜「私は海がないとなー。」
ルビィ「そうなるんだね…」
その時だった…
運転士「お客様、次のバスをご利用…」
女性客「ちょっと待って!ぎっくり腰の旦那が今歩いてるから…もうちょいまってもらえるかしら?」
運転士「発車時間すぎてますので…」
女性客「はぁっ!旦那はぎっくり腰なのよ!いつもなら自転車のところをバスにしてるっていうのに!客のことを考えてください!」
運転士「いやそういわれましても…」
曜「なにあれ…感じ悪い…」
ルビィ「怖いよぉ…」
千歌「ちょっと行ってくる!」
曜「千歌ちゃん?」
千歌「こらーっ!」
女性客「なっ、何よ!」
千歌「あなた、旦那さんおいてくなんてひどいじゃん!それにバスはすぐ来るし、こんだけのお客さんが迷惑かけてるんだよ!少しは考えなさい!」
女性客「わ…わかったわよ。次のにするわ!」
千歌「わかればよろしい。」
運転士「それでは大変お待たせいたしました。発車いたします。」
曜「すごい…」
ルビィ「千歌ちゃんナイス!」
千歌「まぁ、ガツンと言ってやらなきゃいけない時もあるからねぇ~」
そうこうしているうちに、定刻より10分遅れて武蔵小金井駅に到着
曜「さーて、清瀬いきは反対側みたいだねー」
千歌「よーし、いくよー。」
北口に移動
曜「あれ…すごい列出来てるね…」
ルビィ「何かあるんですかね?」
千歌「なんか嫌な予感がするなぁ…」
曜「とりあえず。乗り場へ行ってみよう…」
武蔵小金井駅北口 2番乗り場
曜「あの…バス待ちですか。」
男性客1「ああ、かれこれ15分きとらん…」
学生1「あと何分できますってのもつかないし…」
曜「そうですか…」
千歌「ど、どうしよう…」
ルビィ「いやあああああああ」シクシク
曜「ルビィちゃん泣かないで、まず何があったのか聞かないと。」
その時、一台の西武バスがやってきた。
曜「ちょっとあのバスの運転手に聞いてみるよ。すみませーん。」
運転士「はい?」
曜「清瀬に行くバスがずっと来てないみたいなんですけど…どうしたのですか?」
運転士「あー事故渋滞があってね…花小金井方面のバスはものすごい遅れてるんだよ…いつもの3-4倍はかかったね。」
曜「そうですか…ご苦労様です。」
千歌「じゃあ…どうするの?」
曜「うーん…どうしようか…国分寺にいっても小平から先に行けるかわからないし…」
ルビィ「もっと東に行くのはどうですか…?」
曜「それだと遠回りになっちゃいそうだし…」
千歌「うわああああんもうだめだ―!」
曜「本当にどうしよう…」
続く
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