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リレーss置き場

共同ssをかくブログです。

Aqoursのローカル路線バス乗り継ぎの旅 AZALEA編 Part1

リレーSS題2弾、Aqoursのローカル路線バス乗り継ぎの旅ですが、無事CyaRon編が終了いたしまして、今回からAZALEA編ということになります。前回の分をお読みいただいた方、ありがとうございました。

さて、AZALEAって英語ではツツジの花のことを言うらしいですね。まあそれはともかく。今回も最後までお付き合いいただけると嬉しいです。それでは以下より本編です(by tamantrain)

Aqoursのローカル路線バス乗り継ぎの旅 AZALEA編 Part1

@沼津駅付近のホテル


果南「さて、ずいぶんとまた急に遠出することになったわけだけど」

ダイヤ「まったく……鞠莉ときたら面倒な企画を持ってきたものですわ。まあいつものことですけれど」

鞠莉「それはー。ジャーン!『ローカル路線バス乗り継ぎの旅!』デース」

果南「鞠莉が人を思いつきで振り回そうとするのは昔からだからね。あれはもう病気みたいなものなんじゃないの?」

花丸「で、でも、マルは楽しみずら。この三人で遠出するのも初めてだし」

ダイヤ「そのポジティブな考え方が羨ましいですわ……」

果南「移動は本当に路線バスと徒歩だけ。タクシーも電車もダメ、と。まあでも確かに新鮮で面白いかもね」

ダイヤ「本気ですの!?」

果南「本気も何も、決まった以上やるしかないよ」

ダイヤ「それもそうですけれど……」

花丸「せっかくやるからには楽しんだ方が良いと思うずら……!」

果南「花丸ちゃんの言う通り。それじゃ、明日は朝早いしそろそろ寝よっか」

ダイヤ「そうですわね。電気消しますわよ」

果南「おやすみなさい」

花丸「えへへっ、お休みなさいずら」

ダイヤ「なんだか嬉しそうですわね」

花丸「いや、なんか平和だなって。ほら、中学の修学旅行とかだと、寝ようとしたらどっかから枕が飛んできたから」

ダイヤ「高校生にもなってそんなことやってたら幼稚ですわ」

果南「あー、でももしかしたら今頃……」

曜『ぶはぁ!?誰だ枕をぶつけたのはー!?』

千歌『てへ☆』

曜『やったなー、その喧嘩、受けて立つ!』ブン

枕『』ヒュ~~~~

ルビィ『はわわ……』

千歌『遅い!』サッ

枕『』(壁に激突)

千歌『これでどうだ』ブン

枕『』ヒュ~~~~、ドン

曜『そんなんじゃ当たらないよー、えいやっ!』

枕『』ヒュ~~~~

曜『あ、しまった!』

枕『』ドスン

ルビィ『ピギィ!?』

曜『ルビィちゃんごめん!』

ルビィ『ふふっ、ふふふふふっ……』

千歌『なっ、何!?』

ルビィ『このわたしに枕をぶつけるなんて、いい度胸じゃないですか』ゴゴゴゴゴ

曜『ひっ……いやああああああああ』

千歌『わわっ、ルビィちゃんの意外な一面が……』

果南「とか」

枕『』バン

梨子『いたっ、な、なに?』

鞠莉『ただでは寝かせてあげませーん☆』

梨子『なるほど、そういうつもりなのね。それなら……食らいなさい!』ブンッ

枕『』ヒュ~~~~

鞠莉『おお、言い投げっぷりぃ』

梨子『感心してる場合じゃないわよ。都会の熾烈な洗礼をかいくぐってきた私の実力を舐めてもらっちゃ困るわ』

枕『』ズドドドドド

鞠莉『なんと、集中砲火!?Fantastic!』

梨子『果たしてこれをすべて防ぎきることが出来るかしら?』ポイ、ポイ、ポイ

鞠莉『これは中々の腕前。でもぉ?物量勝負ならこうすれば!』

梨子『なっ、自ら当たりに行った!?』

鞠莉『Attack!』ズババババーン

枕『』ドドドドドドト

梨子『ぎゃああああ!まさか、鞠莉さんの一撃で全部跳ね返ってくるなんて!こうなったら……』

梨子『善子ちゃんごめん!』

鞠莉『へぇ、眠ってる善子ちゃんを盾に、ねぇ』

善子『もがぁ!?な、なに!?』

梨子『ナイス盾!』

善子『……くくくくっ、このリトルデーモンの安眠を邪魔するなんてね』

鞠莉『おお、やる気?』

善子『堕天使ヨハネ、そなたらに鉄槌を下す!』

鞠莉『Fantastic!善子ちゃんとは一度やってみたかったのよね』

善子『善子じゃなくてヨハネよ!』

果南「なんてことが……」

ダイヤ「……有り得ますわ」

花丸「あは、あはは……」

~ 回想 ~


果南(それは今日の昼、理事長室での話)

鞠莉「さて、AZALEAの三人の行先はズバリ伊良湖岬!どう?So coolでしょ?」

果南「どの辺りなの?」

鞠莉「さっき渡した地図ある?」

花丸「ずら」

鞠莉「Thank you♪ほらココ。愛知県、渥美半島の一番端っこよ」

ダイヤ「隣の県だったら大したことありませんわね。ここまで行けばいいんですの?」

鞠莉「そんなこと言ってると案外足元掬われるかもよ~。Be careful☆」

ダイヤ「ああ、面倒ですわ……」

鞠莉「ルールはさっき説明した通り、OK?」

ダイヤ「分かってますわ」

【ルール】

1.「1泊2日で指定の目的地にゴールすること」

2.「移動は原則としてローカル路線バスのみを使用。高速バス、タクシー、鉄道、飛行機、船、自転車、ヒッチハイクなど他の交通機関の利用は禁止。バスがつながってなければ徒歩で移動」

3.「目的地へ向かうルートは自分たちで決める。情報収集でインターネットを利用することは禁止。紙の地図や時刻表、案内所や地元の人からの情報のみ使用OK」

4.「バスに乗っていられるのは6:30-22:00、それ以降に移動するのは宿探し以外認めない」

鞠莉「よろしい☆それからあと、もう一つ」

ダイヤ「まだあるんですの?」

鞠莉「必ずチェックポイントを通ること」

果南「チェックポイント?」

花丸「ずら?」

鞠莉「地図で言うと……ココ。JR東海道線の藤枝駅」

果南「大体行程で言うと真ん中あたり……一種の目安ってことかな?」

鞠莉「ご名答☆」

ダイヤ「まあ、ルールは分かりましたわ」

鞠莉「それならNo problem!じゃ、そういうわけでいってらっしゃ~い☆」

AM 6:00


♪ピピピピ ピピピピ ピピピピ

ダイヤ「うにぁあ……なんですのこの騒がしい音は……」

果南「目覚ましに決まってるでしょうが!」

ダイヤ「って果南さん!?……あんまり大きい声出さないでくださいまし」

果南「出すに決まってるよ。もう六時だよ」

花丸「??……なんだかいつもより騒がしいずら……」

果南「マルちゃんも、寝ぼけてないで起きる!」

ダイヤ「……なんで朝からそんなに元気なんですの……?」

果南「そりゃあこの時間にはいつも起きてるからね。今日だってもう朝のジョギングひとっ走りしてきちゃったよ」

花丸「果南さん、すごいずらぁ!」パア

果南「そんなことよりほらほら、支度支度」

ダイヤ「うう……頭がガンガンしますわ……」

 ~~~

AM 6:45@沼津駅前


果南「伊良湖岬は愛知県、渥美半島の末端。沼津からだと直線距離で約180 kmってところね。豊橋のあたりまでは東海道に沿って進んでいくようになりそう」

花丸「東海道……マルも知ってるずら!江戸時代に五街道の一つとして整備され、道沿いには関所や53もの宿場があり、東海道五十三次として安藤広重の浮世絵にもなっている。さらには十返舎一九の東海道中膝栗毛など、江戸時代の芸術のテーマとしてもたくさん使われているずら。つまりそれだけ魅力があるってこと。……もしかしたら大名様にも会えるかなぁ~」キラキラ

ダイヤ「うっ、花丸さんが眩しいですわ!?」

果南「それで……東海道を進むバスはどれかしら」

7:10 富士駅行き(富士急静岡バス・根方線)
7:35 片浜駅入口経由 原団地行き(富士急静岡バス・原団地線)
11:30 東田子の浦駅行き(富士急静岡バス・東田子浦駅線)

果南「一番最初に出る富士駅行きってやつに乗れば良さそうだね」

ダイヤ「あんまり本数がないですわね……」

花丸「歩かなくても移動できるっていうだけですごいことずら!」

ダイヤ「うっ、花丸さんはこういう子でしたわ……」

果南「バスに乗る前に朝ごはん買っていきましょう。この時間だとコンビニくらいしか開いてないけど」

花丸「のっぽパン買って行こうかな」

ダイヤ「それが良いですわ」

沼津駅(AM 7:10) → 富士駅(AM 8:45):富士急静岡バス・根方線


果南「あのバスだね。遅れないように、早く乗るよ」

ダイヤ「あっ、待ってくださいまし!」

花丸「それじゃあしゅっぱ~つ!」
Written by tamantrain.
Part2に続く
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