Aqoursのローカル路線バス乗り継ぎの旅 AZALEA編 Part5
果南(事実は小説より奇なりという)
果南(そうは言っても、不思議な出来事なんてそうそうは起こらないわけで……)
果南(きっかけは何だったのかな)
果南(途中からおんぶしてあげたとはいえ、随分長い距離を歩いたこと?)
果南(それとも、ただでさえ疲れているところに朝練で無理をさせてしまったこと?)
果南(いやでもあれは私が無理にやらせたわけじゃないんだけどな……)
果南(あるいは、私が折角取ったメモを忘れてしまったことで不安が爆発して?)
果南(分からない)
果南(でも、考えても分からないことなら、無理に分かろうとせずにありのままの現実を受け入れるしかないのかも知れない)
AM 9:40@浜岡営業所
花丸「zzz」
果南「ちょっとー、はなまるさーん?」ツンツン
ダイヤ「全然起きませんわね」
果南「立ちながら寝るって器用すぎでしょ」
ダイヤ「バスの中でもずっと寝てましたわ」
花丸「zzz」
ダイヤ「まあ仕方ありませんわね。それで果南さん、次のバスはどれですの?」
果南「それを今思い出そうとしてるんだよ。うぬぬ……」
ダイヤ「メモを失くしたんじゃ仕方ありませんわ。果南さんも意外に抜けているところがありますのね」
果南「面目ない……」
花丸「……」フラッ
果南「マル?……って、いきなりどこ行くのよ?」
花丸「……」トコトコトコ
ダイヤ「どうしたんですの?」
果南「分からない。いきなり目を覚ましたと思ったら、急にどこかに向かって歩き出したんだよ」
花丸「……」トコトコトコ
ダイヤ「花丸さん、ちょっとお待ち下さい!」
花丸「……」クルッ
果南「うわっ、瞳の光が消えてる!?」
ダイヤ「まるで何かに憑りつかれてるみたいですわ……」
果南「ちょっとやめてよ……とにかく付いていくしかないね」
花丸「……」トコトコトコ
ダイヤ「よく分かりませんが……今の花丸さんは、いきなり天に向かって指を突き上げて『天上天下唯我独尊』とか言い出しそうですわ……」
浜岡営業所(AM 9:56) → ???(?:??):しずてつジャストライン・掛川大東浜岡線
ダイヤ「花丸さんについていったら一台のバスの前に来たわけですけれど……」
花丸「……」
ダイヤ「このバスに乗るんですの?」
花丸「……」コクリ
果南「大丈夫なのかなぁ」
ダイヤ「よく分かりませんが、花丸さんの足取りに迷いはありませんわね」
果南「それが逆に不気味なんだけどね」
> この車は、掛川駅行きです。
> 発車します。おつかまり下さい。
果南(「事実は小説より奇なり」そのことわざの意味を少しだけ理解した気がする)
果南(小説の中でしか起こらないようなことが現実で起きたとしたら、きっと小説で読むよりもずっと不思議に感じるだろう)
―・―・―・―・―・―
それは、善子ちゃんが堕天使になる遥か前のお話……。
文学少女、と言えば聞こえが良いけれど、マルにとっては小説の世界が唯一マルがマルでいられる場所だった。
現実の世界は常にどこかに穴が開いていて、複雑で、まるで堤防を超えて止めどなく流れ込んでくる高波のよう。
お寺育ちで世間知らずのマルはすぐにその波に溺れてしまう。
ある日、学校でのことだった。
先生が言った。
「今日の授業ではビデオを見ます」
びでお?ってなにずら?
聞き慣れない単語。でも、聞き慣れない単語を聞くのは今に始まったことじゃない。
この世界はマルの知らない言葉であふれている。
先生は普段チョークを持っている手に何か変わった形のものを教室の左前の上の方にある黒い箱に向けている。
その箱はマルがこの教室に初めて来た時からあったものだけど、一体何なのかは分からなかった。
しばらく先生が手に持ったものをその箱に向けていると、いきなり箱が光った。
びっくりして息を飲んでいると、その箱に人の姿が現れた。間違いない、その人は箱の中にいて、動いて、しゃべっている。
「み……未来ずら~~~」
マルの口から思わず声が漏れる。その瞬間、教室の空気が変わるのを感じる。
くすくす。あちこちから笑い声が聞こえる。
あまりみんなに馴染めていないマルでも、この笑いがあまり好意的なものじゃないのは分かる。
その日以来「ミライズラァwww」が教室で流行った。
マルに向かって、あるいは何か別のものに向かって誰かがその言葉を発する。
それを聞いて周りのみんなが笑う。
でも、その笑いの輪の中にマルはいない。
もともとオラが発した言葉は、いつの間にかマルを世界から追い出す呪文に変わっていた。
小説の世界は現実の世界とは違った。
現実よりもずっと閉じられていて、単純で、美しく完成された世界だった。
登場人物と一緒になって時に笑い、時に泣き、時に怒ることで、マルは初めて一人の人間になることが出来た。
―――
マルは泣いていた。
太陽が燃える空の下、みんなはグラウンドを駆け回っている。
マルはそれを端っこの方に体育座りで眺めている。
何で泣いているのかは思い出せない。
でも、涙は後から後から溢れてくる。
「どうしたの?」
マルに気づいたらしく、先生が寄って来て声を掛けてくる。マルは黙って首を振る。
「みんなと遊びたいの?」
そうじゃない。でもマルは何も言わない。
「花丸ちゃん、いつも一人で本を読んでるものね。みんな声を掛けづらいのよ」
先生はマルの反応など気にせずに話し続ける。
「仲間に入れて欲しかったらそう言えば良いのよ。だって、たった一人じゃ寂しいもの」
先生は「一人じゃ寂しい」と言うけれど、それはちがう。
だってマルは知っている。
どこにいっても誰といても、しょせん人間は一人なのだと。
小説の中の登場人物は、一人一人が何かしらの役割を持つ一人の人間として物語を動かしていく。
一人一人が唯一無二の役回りを担っていて、それを誰にも委ねられない孤独を抱えている。
自分だけじゃなくて、自分以外の人がいるからこそ人間は初めて孤独になる。
孤独を抱える一人の人間として世界と向き合う。
それは誰もがやっていること。
だって、孤独とは自分が何者かになることなのだから。
マルは、どうして泣いていたのかを少しだけ思い出す。
マルは孤独になりたかった。
唯一無二の役目を持った一人の人間になりたかった。
でもそうなることが出来ていないから……そのせいでこの世界と上手く向き合うことが出来ないから。
だからマルは泣いていたんだ。
ときに小説の中にも、周囲になじめず孤立する登場人物が出てくる。
でも、その人物は物語の中ではやはり孤独な一人の人間として何か役割を果たしていて、物語から追い出されることはない。
小説の世界は閉じていて、完成されている。
現実は小説とは違う。現実の世界には穴がある。
だから、孤独な一人の人間になることができず、穴からこぼれ落ちていく人がいる。
―・―・―・―・―・―
果南「どうしたのよマル!?」ユサユサ
ダイヤ「どうかしたのですか?」
果南「マルが急に泣き出したのよ」
ダイヤ「本当ですわ。どこか苦しいんですの!?」
花丸「……」
果南「涙は流れてるんだけど声はぜんぜん出してないし」
ダイヤ「目の光は消えたままですし……」
果南「どうしたんだろう。本当に憑りつかれたんじゃあ……」
ダイヤ「本当に止めてくださいまし」
果南「いや、最初に言い出したのダイヤだからね」
>次は、大東支所、大東支所、でございます
花丸「……」スクッ
ダイヤ「急に立ち上がって……どうしたんですの?」
花丸「……」ピンポーン
>次、止まります。
ダイヤ「降りるんですの?」
花丸「……」スタスタ
果南「あっ、ちょっと待ってよ」
AM10:15@大東支所
果南「マルにつられて思わず降りちゃったけど……どこなのよここ?」
ダイヤ「もしやとんでもない場所で降りてしまったのでしょうか」
果南「待って……。うーん、どうもこのバス停からは今乗って来た掛川行き意外に袋井行きのバスがあるみたいだね」
ダイヤ「それがどうかしたのですか?」
果南「そういえば、昨日ルートを聞いた時に袋井行きに乗るように言われた気がしたんだよね……」
ダイヤ「ということは……もしやビンゴということではありませんの!?」
果南「これってもしかして……神掛かった状態になったマルが私たちを導いてくれてるってことなんじゃないかな!?いや、お寺の子だから神様じゃなくて仏様?」
ダイヤ「そう言われると花丸さんが神々しい背光を纏っているように見えてきますわ!」
花丸「……」\ピカァ/
果南「まっ、まぶしい!?……って、いや絶対気のせいなんだけどさ」
ダイヤ「花丸菩薩、ありがたや」ナムナム
果南「菩薩なんだ……」
ダイヤ「それはそうと、次のバスまでずいぶん時間がありますわよ」
果南「あー、確かに。数分前に前のバスが行ったばっかりみたいだね」
ダイヤ「次は13時31分……まさかの3時間待ちですわよ!?」
果南「いや、どうかな。また花丸菩薩の導きがあるかも知れないよ?」
―・―・―・―・―・―
「ぴきゃあ!?」
近くで悲鳴のような声がした。
顔を上げると、マルの数メートル先で一人の女の子がうずくまっている。
「どうしたずら?」
マルはその子に近づいて声をかける。
ちょっと鼻声になっちゃったけど、さっきまで泣いていたのだからしょうがない。
「うぅ……、石ころにつまづいちゃったよぉ」
その子は、涙目になりながらマルを見上げる。
「ちょっと見せて?」
しゃがんで見てみると、その子は膝をすりむいていた。
「保健室、一緒に行くずら」
マルはその子に向かって手を差し出す。
差し出した手が握り返される。
決して強い力ではない、でも確かにマルを頼ろうとする意志がその手から伝わってくる。
マルはその子の手を引いて、迷いのない、しっかりとした足取りで保健室まで導いた。
目的地まではほんの短い距離。
でも、そこにたどり着くまでのわずかな時間だけは、マルは唯一無二の孤独を抱えた一人の人間になることができたのだと思う。
養護の先生に消毒してもらって、保健室から出てきたその子はほっとした顔でマルに笑いかけてくれた。
その子にもらった「ありがとう」の言葉が本当にうれしかった。
こうしてマルはルビィちゃんと出会った。
その日以来、マルはほんの少しだけ“マル”という一人の人間に近づくことができた。。
初めて出会った時もそうだけど、ルビィちゃんはよくいろんなものにつまづきそうになる。
でも大丈夫。マルが手を引いている限りは転んだりしないよ。
マルはルビィちゃんの手を引いていろいろなところに行く。
向かうところになにがあるのか時には分からないこともあるけれど、でも不思議と不安になることはないんだ。
なにかに導かれるように。答えはおのずとどこかから降ってくる。
きっと、仏様がマルたちのことをずっと見守ってくれているんじゃないかな。
―・―・―・―・―・―
花丸「……」トコトコ
ダイヤ「花丸さんがまたどこかに向かって歩き始めましたわ」
果南「どこに行くんだろう……って、バスが来てる!?」
ダイヤ「なんと……バスはもう行ってしまったのではなかったのですか!?」
花丸「……」トコトコ
ダイヤ「とにかく、花丸さんについてバスに乗りましょう」
果南「そうだね」
大東支所(AM 10:31) → 横須賀(AM 10:43):秋葉バスサービス・秋葉中遠線(20分遅れ)
運転士「えー、コホン。本日は発車が遅れましたことをお詫び申し上げまぁーす」
果南「いやー、むしろ助かったよ」ホッ
ダイヤ「これも花丸菩薩の導きのお陰ですわね」
花丸「……」zzz
運転士(いやー、まさか寝坊で始業が遅れたなんて言えないよ……絶対後で怒られるよなぁ)
運転士(はっ!?もしや……減給!?)
運転士「いやだいやだいやだ!!!」ジタバタ
果南「ちょっ、どうかされました運転士さん!?」
運転士「い、いや何でもないです。お気になさらず……」
運転士(やべぇ……客に怪しまれるところだったよ……)
―・―・―・―・―・―
小説の世界に浸るマルと、スクールアイドルを追いかけるルビィちゃん。
そんな二人はどこか似ていたんだと思う。
似ていたからこそ、二人はまるで一つのように繋がりあってこの世界に立ち向かうことができた。
だけど、似ている二人は欠けている部分もそっくりで。
だから、マルもルビィちゃんも一人一人としてみれば独立した個に成りきれてはいなかったのだと思う。
そんなマルたちは同じ高校に進学して、そしてあの子と再会した。
―――
善子ちゃんと初めて出会ったのは幼稚園の頃になる。
その頃のマルたちは今よりもずっと単純だった。
世界はもっとずっと狭くて、マルと世界との境界もずっと曖昧で。
マルと善子ちゃんの二人だけで世界は完結していた。
二人は一体で、世界そのものだった。
でも、幼稚園を出てお互い顔を合わせなくなってから、二人を取り巻く世界は変わってしまった。
マルも善子ちゃんも、一人の人間として世界と向かい合わなければならなくなった。
広くて穴だらけのこの世界に放り出されたとき、善子ちゃんもマルと同じでそれなりの葛藤を抱えたのだと思う。
だから、善子ちゃんともう一度会ったとき、びっくりはしたけれど実は嬉しかったんだ。
「堕天使ヨハネよ。さあ、我がリトルデーモンになりなさい」
そのセリフを聞いたとき、善子ちゃんは善子ちゃんなりのやり方で足掻き続けてきたんだと知ることができたから。
幼稚園の頃、善子ちゃんが「私、本当は天使なの!」と繰り返していたのを思い出す。
それが善子ちゃんにとっての孤独で、この世界との向き合い方だった。
でも、善子ちゃんは天使にはなれなかった。
天使になるにはあまりに障害が多すぎたから。
もとからの不幸体質も相まって、上手く行かないことばかりで……。
だから善子ちゃんは堕天使なんだ。
善子ちゃん自身を取り巻くものすべてを設定で固めることで、生きている世界を少しでも完成されたものに近づけようとした。
でも、それでは世界と相対する個に成りきれないことを善子ちゃん自身が一番よく知っていた。
だからね、もう良いんだよ。
善子ちゃんが普通の高校生になることを望むなら、マルはそれを全力で応援するから。
―・―・―・―・―・―
>次は、横須賀車庫、横須賀車庫、でございます
花丸「……」ピンポーン
>次、止まります
ダイヤ「また降りますの?」
花丸「……」スタスタ
果南「花丸菩薩ちゃん、ホントに迷いがないね」
ダイヤ「まさか、ずっとこのままなんてことは……」
果南「さすがにそんなことは無い。と思うけど……」
花丸「……」
ダイヤ「私たちをしかるべきところまで導いたら、きっと元に戻るんですわよね?」
果南「うん、きっとそうだよ」
―・―・―・―・―・―
そして、世界とうまくつながることができずにいたマルたちに転機は訪れた。
「スクールアイドルやりませんかっ?」
視線の先に一筋の光が見えた。
その光はマルが大好きな内浦のみかんみたいにオレンジ色の暖かい光だった。
マルはその光のある方へと進んで行こうとした。
でもその光はあまりに眩しくて、マルは一歩を踏み出すのを躊躇ってしまう。
立ち止まっているマルの手を引いてくれたのはルビィちゃんだった。
いつの間にか、ルビィちゃんはマルを引っ張ってくれるくらいに強くなっていた。
孤独を抱えた一人の人間になるためにずっと足掻き続けてきた。
その答えがいま一つの場所に収束していく。
Aqoursの一員として、マルたちは初めて唯一無二の孤独を抱える一人の人間になることができたんだ。
9人1組だけど、一人一人みんな違って、みんなの個性がユニットの中でそれぞれの役割を果たしている。
まるで小説の中の登場人物みたいに、一人一人が配役を全うして輝いている。
時には誰かを導いて、またある時には誰かに導かれて。
一人一人が自身の孤独を全うすることで、お互いを支え合う。
その輪はマルたち9人だけじゃない、応援してくれる家族やお友だち、学校の子たち、そして応援してくれるファンのみんなにも広がっている。
そんな風に、どこまでも広いこの世界の向こう側へと繋がっている。
だからもう迷わない。
ただ光のある方に向かって、無我夢中で駆けていく。
―・―・―・―・―・―
AM10:45@横須賀
花丸「……ずら?」
果南「マル?」
ダイヤ「意識を取り戻しましたの!?」
花丸「……?ああ、そうか……マル、ずっと寝てて……」
ダイヤ「花丸さん?花丸さんですのね!?」
花丸「うん、マルはマルだけど……どうしたずら?」
果南「やっぱり何も覚えてないんだね。そうなんじゃないかとは思ったけど」
花丸「もしかしてマル、変な寝言でも言ってたずら?」
ダイヤ「いいえ。寝言は一言もしゃべりませんでしたわ。それ以上のことはいろいろとありましたけれど」
花丸「それ以上のこと……?」
果南「ねえ、今私たちがどこにいるか分かる?」
花丸「ごめんなさい。ずっと寝てたから、マル、分からないずら」
果南「実はね、花丸ちゃんがここまで連れてきてくれたんだよ。まるで宿に忘れてきてしまったメモの中身をなぞるように」
ダイヤ「ここからあと一つバスに乗ればもう浜松まで行けますわ」
花丸「信じられないずら……。マル、果南さんのメモの中身は覚えてないよ。そもそも見てすらいないと思うずら」
果南「そうだよね。だからきっと、仏様が導いてくれたんじゃないかって話してたんだ」
花丸「そっか……。きっとそうだね。マルが今まで何をしてたかは覚えてないけど、その代わりに素敵な夢をずっと見ていたずら。その夢の中で、マルはずっと仏様に導かれていたような気がするずら!」
ダイヤ「素敵な夢、ですの?」
花丸「うん。みんなと一緒にいられる今が一番幸せだっていう、そういう夢だったずら!」
ダイヤ「それは本当に素敵な夢ですわ」
果南「良かったねマル。私も今が一番幸せだよ」
花丸「果南さんも?」
ダイヤ「もちろん私も同じですわ。きっと鞠莉さんも、他の皆さんもそのはずです」
花丸「ダイヤさん……!やっぱりAqoursは最高ずら♪」
横須賀(PM 12:57) → 浜松(PM 1:57):遠鉄バス
花丸「えっと、あのバスでいいずら?」
ダイヤ「うふふ♪」
花丸「ダイヤさん、どうしたずら?」
ダイヤ「いや、さっきまであれだけ迷いなくバスを乗り継いでた花丸さんが不安げにしているからなんだか可笑しくなったのですわ♪」
花丸「うう……本来のマルはバスの乗り換えなんて分からないずら……」シュン
果南「それで良いんだよ。3人で協力してゴールを目指そう?」
花丸「そうだね、それが一番ずら!」
Written by tamantrain.
Part6に続く
今回はちょっとやり過ぎたというか、書きたいことを勝手に書き過ぎたというところはあると思いますがどうかお許しください……。花丸ちゃんのキャラ紹介ページを眺めていたらちょっと気になることが書かれていて、その部分はほとんどアニメでも掘り下げられてなかったなーと思いましてやってみた次第です。
誤解の無きように言っておきますと、今回挿入されている花丸ちゃんの回想シーン的なものは、純粋には回想ではなく花丸ちゃんの夢です。現実の世界で正しい乗り継ぎをきびきびとこなしていく花丸菩薩ちゃんとシンクロしているところもあるので、花丸ちゃんの過去とある程度リンクはしているとしてもそのものではないということを申し添えておきます。
ちょっとカオスになってしまいましたが、次回(おそらく最終回?)はマリンさんが上手く纏めてくれると思います(無責任)。というわけで、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。お楽しみに!