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リレーss置き場

共同ssをかくブログです。

HAPPY PARTY TRAIN 途中下車の旅 2年生編 Part3

※現在、呉線は臨時ダイヤで運行しています。そのため、2019年1月現在はこちらに記載の時刻とは異なるダイヤでの運行となっております。

※なお、想定しているのは「平日」ダイヤとしています。

14:45 竹原駅

千歌「ついたぞーっ!」

梨子「それで、その古い町並みというのは…」

曜「そこにパンフレットがあるからもらってくるよ」

………
……


曜「もらってきたよー、どうやらここからは歩いて10分くらいのところにあるみたいだね」

千歌「じゃあ、早速行っちゃおうか?」

梨子「うん!」

15:00 竹原・町並み保存地区

曜「うおお…なかなか風流漂う町並みでございますなぁ~」

千歌「住宅街を歩きつつよく来たねー」

梨子「流石に『安芸の小京都』といわれてるだけあって綺麗な街並みだね」

曜「とはいいつつも、これからどこに行こうか?」

千歌「テキトーにぶらぶらしてたらいいんじゃない?」

???「そ…それなら、うちに来てみませんか…?喫茶店なので…」

3人「はい?」

???「わたし…沢渡楓というんですけど、近くで祖母が喫茶店を営んでて…そういうわけなので…」

梨子「じゃあ、ちょうどいいから、お邪魔しようか?」

2人「いーよー!」

楓「はあ…よかったぁ~。じゃあ、早速案内させていただきますね!」

15:10 cafeたまゆら

3人「お邪魔しまーす」

楓の祖母「おやおや、かわいらしいお客さんが来たねぇ…」

千歌「いやぁ~それほどでも~」

曜「めちゃどやってるし…」

楓「私が呼んだんだけど…」

楓の祖母「おやまぁ、新しい友達かい?」

楓「まぁ…そんなところ?」

千歌「そうですよ~、ねっ、楓ちゃん?」

楓「えっ…は、はいっ!」

楓の祖母「まぁ、とにかく上がりなさいな。とっておきのスイーツ用意してあげるね」

千歌「スイーツ!わーい!」

梨子「ホントに子供みたい()」

楓「えへへ…でもこういう感じもいいと思います」

………
……


楓の祖母「はい、こちらは瀬戸内のみかんで作ったムースよ。召し上がれ♪」

千歌「わーい!みかんだ~!」

楓の祖母「おやおや、みかんが好きなのかい?」

千歌「はいっ!地元はよくみかんが取れるところなので、お菓子もみかん関係が多いんです!」

楓の祖母「それはよかった、どんどん食べておくれ」

千歌「はーい!いただきまーす!」

3人は一斉に食べ始める…

千歌「おいしーい!」

曜「うん、味付けといい最高であります!」

梨子「ミカンの風味がよく効いていますね~」

楓「よろこんでもらえてよかったです~ええと…その、お名前は…」

曜「ああ、そういえば自己紹介がまだだったね、私は渡辺曜」

梨子「私は桜内梨子」

千歌「そして私が高海千歌!みんな静岡の沼津から来た高校2年生なんだ!」

楓「へぇ~、皆さんよく遠いところまで…」

曜「まぁ、色々訳はあるんだけど、みんなで観光って感じかな?」

楓「なるほど…、なかなか同じくらいの子ってこういうところに来る人っていなくて…たまたま声かけちゃったって感じなので…」

梨子「まぁ、確かに変わってるといえば変わってるかもしれないけど…」

曜「あのさ、そんなに固くならなくていいよ。せっかく知り合ったんだからさ」

楓「そ…そうですね!なんかごめんなさい…」

千歌「いいよ謝らなくても、それに私のことは千歌ちゃんとかでいいからさ」

楓「それじゃあ、千歌ちゃん、学校ではどんなことをやってるのかな?」

千歌「わたし?学校では3人ともスクールアイドル部に入ってます!」

曜「私は水泳部も兼任してるけどね」

楓「すっ…すごい!私は…部員数の少ない写真部なので…」

曜「へぇ~、でもそういう芸術面のところで魅力を発揮するのもいいんじゃない?私はどちらかという体が動くタイプだからさ(笑)」

千歌「そうそう、私もそんな感じ」

梨子「私も一年前までは静かに絵を描いていた地味な高校生だったけど、二人の影響でスクールアイドル始めてたら楽しくなっちゃって」

楓「なんか、別世界な感じです…。というか、私のしてることって地味なんですかね…?」

梨子「いや…、別にそういう意味じゃ…」

曜「そんなことはないんじゃない?得意なことで才能を発揮できる人って、どんな分野でもカッコいいと思うよ?」

楓「そ、そうかなぁ…。そんな世界でも、私よりうまい人がたくさんいて…」

千歌「楓ちゃん!そこで弱気になっちゃだめだよ!私たちだって全く駄目なところから始まったんだから!」

楓「どういうこと?」

千歌「私たちAqoursは最初のライブで得票数はなんと『0票』だった!」

曜「いやそこドヤるところじゃないでしょ」

楓「そ、そうなの?」

千歌「であったが、様々な努力を重ねた結果、半年後の地区大会を制したのだ!」

梨子「あの…なんか急に話し飛んだよね」

楓「えっ、そんな急に地区大会を制したの!?」

曜「まぁ経緯はともかく…、自分を信じてやり続ければ、いつかきっと結果になるってことかな?」

千歌「そうだよ、だからさ、楓ちゃんもそんなおどおどしてないで、どーんと構えちゃいな!」

楓「なんかそういわれると、自信が出てきたよ!」

梨子「なんとかうまく伝わったようね」

曜「まぁ、千歌ちゃんらしいといえば、そういえるかもね」

………
……


15:40 竹原駅

楓「今日はありがとうね!」

梨子「こちらこそ、何も知らない私たちに色々教えてくれて」

千歌「また何か連絡してくれると嬉しいな♪」

曜「いつでも大歓迎だよ~」

楓「じゃあ、また連絡するね。それと、いつか沼津にも遊びに行きたいな」

曜「その時は私たちが案内するからね~、また私たちも遊びに来るよ」

楓「うん、もっといろんなところを教えるよ!」

千歌「あ、電車来たよ~」

曜「それじゃ、またね~」

楓「さよなら~ありがとう~」

竹原 15:42発 呉線 普通 広行き 127M

千歌「いやぁ~楽しかったね!」

曜「さっきの子には色々親切にしてもらったし、ムースもおいしかったし」

梨子「それに、なんか私と似たところもあって、親近感のある子だったなぁ」

千歌「ああ~、昔は神奈川に住んでいたっていってたよね~」

曜「どちらかというと文化系ってところもあるしね~」

梨子「だから、もし沼津に来てもらえることがあったら、もっといろんなところを紹介したいなってね」

千歌「もー、その時はみんな一緒だからね」

梨子「わかってるってそれくらい」

曜「梨子ちゃん…?」

梨子「ん?」

曜「いや、ところで、次はどうしようか?」

千歌「ポイントの高い駅はまだまだあるんでしょ?」

梨子「まぁあるにはあるけど、寄れるところも少ないし…」

曜「というか、呉に着くのも結構時間かかりそうだしね…、それに、暗くなっちゃうと名所を見つけるにしても限られちゃうだろうし」

千歌「でも、ポイントの少ない所だったら夜でもそんなに影響ないじゃん、ポイントの少ない駅ほど昼間に行くべきだと思うんだよ!」

曜「それは確かにそうなんだけどさ、もう日はだいぶ傾き始めてるよ」

梨子「そうだ、夕日を見るっていうのはどうかな?海が近いから結構期待できるかも」

曜「梨子ちゃんナイス!採用であります」

千歌「でも、どの駅がいいのかなぁ?」

曜「うーん…ちょっと聞いてみようか?すみませーん?」

乗客「はい?」

曜「このあたりで、海が近くて景色のいいところって知りませんか?」

乗客「ああ、それなら『風早駅』がいいんじゃない、すぐ前が海だし」

曜「そうですか、ありがとうございます!」



曜「というわけで、『風早駅』がいいって話があったんだけど、どう?」

梨子「私はそれでいいと思う」

千歌「いいんじゃない?300ポイントだし」

曜「オッケー、じゃあ次の目的地は『風早』ヨーソロー!」

16:00 風早駅

曜「着いた…のはいいけどまだ夕日までは時間ありそうだね」

梨子「でも、海は近いし、ちょっとゆっくりしててもいいんじゃないかな?」

千歌「それなんだけど、浜辺は見当たらないね」

曜「うん…道の隣はもろに海岸なんだけどね…」

梨子「近くに農協があるみたいだからそこにいってみようか?」

千歌「農協?もしかして、みかんあるかな?」

曜「みかん…ね…?」(視線を胸に向ける)

梨子「そういう曜ちゃんだって…」(視線を胸に向ける)

千歌「ん?どうしたの二人とも?」

曜「い…いや///、なんでもないよ///」

梨子「私も…///なんでもないから///」

千歌「ほえ?」

16:15 芸南農産物直売所

曜「もう営業時間終わってるね…」

梨子「まぁ時間も時間だし、仕方ないか…」

千歌「もおーっ!みかん食べられると思ったのにぃ~!」

梨子「さっき食べたじゃない…」

千歌「いいの!みかんはいくらあってもいいのだ!」

曜「まぁ確かにいくらあっても飽きないけどね~」

近所の老人「ちょっと、お姉さん方」

3人「はい?」

近所の老人「これ、もしよかったら食べなされ?うちにいっぱいあるからおすそわけだ」←みかん3個

曜「いいんですか?ありがとうございます!」

千歌「やったー!みかん!」

梨子「千歌ちゃん良かったね」

近所の老人「喜んでもらえてよかった、じゃあ私はこのへんで」

3人「ありがとうございます!」

16:30 近くの海岸

千歌「いやぁ~、海を見ながら食べるミカンはうまい!」ムシャムシャ

曜「もおーっ、相変わらずなんだからぁ~」

梨子「そろそろ日が沈んでくるころじゃないかな?ほら、きれいな光景が見えてきたよ」

千歌「あっ、ほんとだ!」

曜「ホントに心に響く光景だね、私も将来船の上からいつもこんな景色を見ていたいなぁ~」

千歌「曜ちゃんならきっとできるよ!」

梨子「私もそう思うな」

曜「えへへ…ありがと♪」

梨子「さて、そろそろ次の電車もあるし、行きますか」

2人「はいっ!」

風早 16:45 発 呉線 普通 広行き 129M

曜「ふぅ~…流石に疲れてきたなぁ…」

千歌「ホントに乗っては降りての繰り返しだもんね~」

梨子「だいぶ足腰に来てるわ…」

曜「でも、ポイントは順調にたまって、今1690ポイントとなっております!」

千歌「すごい…だいぶたまってるね!」

梨子「でも…今日泊まるところはどうしよう…」

曜「うーん…呉で泊まるっていうのはちょっと近すぎるかなぁ?」

梨子「そうだねぇ…22:00までは電車に乗れるし、次のチェックポイントの広島駅まではいってもいいのかなぁって」

千歌「私お好み焼きとかカキ食べたい!」

曜「カキ…確かに有名だけどね…私あんまり好きじゃないというか…」

梨子「あれ、曜ちゃんってカキ苦手なの?」

曜「まぁ、焼いた魚なら食べられるんだけど…生魚とかカキとかはちょっとなぁ…ってね」

千歌「確かにそうだったよね。じゃあお好み焼きだけでもいいよ?」

曜「いや、せっかく来たんだからさ、みんなの好きなように食べればいいと思うんだ」

梨子「それに、色々な料理提供してくれるお店っていうのもあるだろうし…」

千歌「そうだね、その辺は任せるよ」

曜「わかった、そろそろ終点だから、乗り換えだね」

広 17:25 着 乗り換え
    ↓
広 17:26 発 呉線 普通 広島行き 661M

曜「この後はどうしよう…もう暗くなってるし、このまま広島駅まで行っちゃったほうがいいかなぁ?」

千歌「でもさー、もしかしたらどっかで夜景がみえるとかありそうじゃない?」

梨子「夜景で名所認定されるかどうかが微妙なところだけど…」

曜「うーん…、例えばこの『呉ポートピア』って駅なんかもろに名所がありそうだけど…」

千歌「なんか響きからして楽しそうだね!」

梨子「でも、いっても何もなかったらしょうがないんだけどね…」

乗客「あなたたち、呉ポートピアの話してるの?」

曜「はい、この時間でも楽しめるならって思ったんですけど…」

乗客「いまならクリスマス時期で、イルミネーションやってるよ」

梨子「イルミネーションかぁ、見てみたいかも!」

千歌「そういえば、前から見てみたいと思ってたけど、結局見ずに終わっちゃったしね」

曜「なんか急に浮上した感あるけど、行って見ようか!」

2人「おーっ!」

続く
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