忍者ブログ

リレーss置き場

共同ssをかくブログです。

HAPPY PARTY TRAIN 途中下車の旅 2年生編 Part4

※現在、呉線は臨時ダイヤで運行しています。そのため、2019年1月現在はこちらに記載の時刻とは異なるダイヤでの運行となっております。

※なお、想定しているのは「平日」ダイヤとしています。

広 17:26 発 呉線 普通 広島行き 661M

曜「この後はどうしよう…もう暗くなってるし、このまま広島駅まで行っちゃったほうがいいかなぁ?」

千歌「でもさー、もしかしたらどっかで夜景がみえるとかありそうじゃない?」

梨子「夜景で名所認定されるかどうかが微妙なところだけど…」

曜「うーん…、例えばこの『呉ポートピア』って駅なんかもろに名所がありそうだけど…」

千歌「なんか響きからして楽しそうだね!」

梨子「でも、いっても何もなかったらしょうがないんだけどね…」

乗客「あなたたち、呉ポートピアの話してるの?」

曜「はい、この時間でも楽しめるならって思ったんですけど…」

乗客「いまならクリスマス時期で、イルミネーションやってるよ」

梨子「イルミネーションかぁ、見てみたいかも!」

千歌「そういえば、前から見てみたいと思ってたけど、結局見ずに終わっちゃったしね」

曜「なんか急に浮上した感あるけど、行って見ようか!」

2人「おーっ!」

17:55 呉ポートピアパーク

梨子「あれ…」

曜「特にイルミネーションとかやっているようには見えない…」

千歌「もーっ!どういうことっ!期待していってみたのにっ!!」

通りすがりの人「君たち?どうしたの?」

梨子「いや、ここでイルミネーションやっているって聞いたんですけど…」

通りすがりの人「あー…数年前はやっていたんだけど、今年はやらないみたいだなぁ…」

3人「えっ…」

通りすがりの人「残念だけど、まだやっている施設はあるから、そこでなんとかやってくれ」

3人「……。」

………
……


曜「うーん…いろいろ事情があるんだねぇ…」

千歌「はぁ~…内浦じゃイルミネーションなんて見れないからなぁ…」

梨子「まぁ、せっかく来たんだから、少しぶらぶらして、ポイントだけでも稼いどこうよ」

曜「まぁ、そうするしかないよねえ…」

千歌「でも真っ暗だよ…」ムスッ

梨子「写真撮ればある程度は何とかなるんじゃないかな…」

曜「それに、夜でも雰囲気は結構いい感じだし」

千歌「まぁ…そうだね」ムスッ

梨子「まだ拗ねてる…」

千歌「拗ねてなんかないもん」

曜「まぁまぁ、広島の市街地いったらどっかで見れるかもしれないし…」

梨子「そうだよ、だからさくっとみるところは見て、ね?」

千歌「むぅー、まぁ仕方ないんだけどね」

曜「ほら、あそこのお城みたいなところなんかいいんじゃない?あそこで記念写真撮ろうよ!」

梨子「いいわね、そうしようか?」

千歌「じゃあそうするよ」

呉ポートピアパーク シンボルドーム前

観光客「じゃあこれでいいかい?」

曜「お願いします!」

観光客「じゃあはい、チーズ!」

パシャッ

曜「ありがとうございます!」

………
……


曜「流石よく撮れてるであります!」

千歌「確かにこういう感じ、内浦にいるだけじゃ発見できないかもね」

梨子「というか、ずっとそんな感じだったような…」

千歌「でも、遠く離れた地でも結構共通点があったりするよね。例えば海から島が見えたりとか」

梨子「ああ…確かに身近そうで意外と見えない光景かもね」

曜「瀬戸内海には数々の島があるからね。沼津だと淡島くらいしかないけど」

千歌「後は、海の特産物とかさ」

梨子「それ、海岸ならどこでも共通な気が…」

曜「うーん…お刺身苦手だからよくわからないけど、地域によって魚って結構味深みが違ったりするらしいよ」

千歌「へぇ~そうなんだ~」

梨子「同じように見えても意外と違うところってあるものね」

曜「そうだねー。じゃあそろそろ行こうか」

2人「うんっ!」

呉ポートピア 18:45発 呉線 普通 五日市行き  669M



曜「初めて黄色く無い電車に乗った気がする」

梨子「赤かったけど、何をイメージしてるんだろう?」

千歌「広島カープじゃない?」

曜「私もそれしか出てこなかった…」

梨子「ええっ、私は、もみじ饅頭とかあるから、その方面かなぁと…」

曜「あー。それもあるかも」

千歌「いずれにしても広島らしい感じたよね」

梨子「そう考えると、余計黄色ってわけわかんないなぁ…」

曜「まぁ、何かしらの事情があるんだろうね…」

千歌「ところで…次500ポイントの『水尻』って駅あるけど…降りるの?」

梨子「いや…さすがにいいんじゃないかな?」

曜「もう暗いしね…」

千歌「いや、なんかせっかくだから、降りるだけ降りてみてもいいかなぁって思ったんだけど」

梨子「うーん…じゃあちょっとだけ、見るだけ見る?」

曜「まぁ電車から確認して、何もなさそうだったらスルーって感じでいいんじゃないかな」

千歌「じゃあそうしようか」

18:54 水尻駅

曜「うん、真っ暗だね」

梨子「昼間だったら海とかよく見えるって書いてあるけど…」

千歌「でもいってみようよ!500ポイントだよ!」

曜「じゃあダメもとで…仕方ないか」

梨子「しょうがないなぁ…」

19:00 ベイサイドビーチ坂

曜「うーん…真っ暗で何もわからない…」

梨子「どうする?なんか看板みたいなものでも撮って送ってみる?」

千歌「それなら一応ここにあるけど」

曜「そうだねぇ…ダメもとでそれでいってみようか!」

パシャッ

5分後…

曜「残念、認定されず…」

千歌「そんなぁ…」

梨子「まぁ、仕方ないよ。こういうこともあるんだということも…」

曜「夕方までに来とけばよかったのかもね、ちょっと岡山のあたりで時間使いすぎちゃったなぁ…」

千歌「まぁまぁ、明日また来ればいいじゃん?」

梨子「千歌ちゃん、ルール覚えてる?」

千歌「ほへ?」

曜「ルールに、『後戻りしてはいけない』って書いてあるよ」

千歌「ああーっ!そうだったー!」

曜「はぁ…、もうこの時間だと、広島駅に行くしかないね」

梨子「そうね、宿も確保できそうだし、それでいいんじゃないかな?」

千歌「うん…なんか納得いかないけど、そうしよう…」

水尻 19:10 発 671M 呉線 普通 広島行き

曜「はぁ…今日一日だけで本当に疲れた…」

梨子「ずっと降りては乗っていろいろ寄って…だったもんねぇ…」

千歌「でも、私は楽しかったよ?」

曜「千歌ちゃんは結構寝てたでしょ」

千歌「え、みんなはねてなかったの?」

梨子「私が駅に何があるか調べて、曜ちゃんが時刻表で色々調べてたのよ?」

千歌「え、ずっとそうだったの?」

曜「まぁ、千歌ちゃんにこれ見せても何が何だかわからないだろうし…」

千歌「むーっ、そんなことないもん!」

曜「じゃあみてみる?」時刻表を渡す

……

千歌「なにこれ?」ポカーン

曜「やっぱり…」

千歌「全然見方わからないよぉ…この数字何さぁ…」

曜「数字は時間なんだけど…」

千歌「時間わかってもほかに何がわかるの?」

曜「ほら、横に駅が書いてあるじゃん、その駅を何時に出発するかが書いてあるわけ、それで、目的地には何時に着くのかもこれでわかるんだよ」

千歌「ほうほう…」

梨子「曜ちゃん、そんなことよく知ってるよね」

曜「まぁ、この企画に合わせて知り合いの電車が好きな人から教えてもらったんだけどね」

千歌「へぇ~、すごい」

梨子「まさか…その人って…男の人?」

曜「いや、女の子だよ。よく電車の乗務員のコスプレとかしてる知り合いなんだけど、HPTの衣装もその人にいろいろ意見もらったんだ」

梨子「そ、そうなのね…()」

千歌「なんでそんなこと聞くの?」

梨子「えっ…い、いやぁ…///」

曜「…?」

 19:33 広島駅

千歌「やっとついたぁ~広島駅!」

梨子「長かったなぁ…」

曜「それで、チェックポイントだから指令が届くんだけど…」

千歌「あっ…忘れてた」

梨子「まだ何かやらないといけないのかぁ…」

曜「んーと…どれどれ…。『京都から広島にやってきた電車の写真を撮り、送ること』って…」

梨子「そんなの何でわかるのよ…」

千歌「わけわからないよ」

???「もしかして、曜ちゃん?」

2人「!!!」

曜「えっ、汐路ちゃん!?」

汐路「あれ、そちらの方たちは、もしかして…?」

曜「あ、紹介するね、こちらは瀬野汐路ちゃん、私のコスプレ仲間なんだ」

汐路「瀬野汐路といいます、よろしくお願いします」

千歌「初めまして、私は高海千歌、曜ちゃんの長い知り合いです!」

梨子「私は桜内梨子、よろしくお願いします」

曜「汐路ちゃんは、広島生まれで、高校進学の時にお父さんの仕事の都合で沼津に来たんだって」

千歌「そうなんだ~、だけどどうしてここまで?」

汐路「今はおばあちゃんの家にきているんで、そのついでに色々回ってました」

梨子「なるほど、私も東京からこっちに越してきたから…」

汐路「2人のことは曜ちゃんから色々聞いています。本当にうれしそうに話してくれるんで、きっととてもいい方たちなんだろうなぁ~って考えてました」

曜「ちょっと…///、恥ずかしいってば…///」

千歌「へぇ~…///」

梨子「ちょっと照れるなぁ…///」

曜「あっ、そうだ。ちょっと聞きたいんだけど、この『京都から広島にやってきた電車』って何かな?」

汐路「ええと…、私が思いつくだけでも2つあるんだけど…」

2人「えっ…」

汐路「一つは、この広島駅にやってくる『113系』という黄色い電車、もう一つは駅前からも出ている広島の路面電車の中に京都からやってきたのがいるよ。そのどっちかだね…」

曜「黄色い電車ならあれは違うの?」



汐路「あれは『115系』という元から広島にいた電車だから…といっても見た目の違いはほとんどないんだけどね」

曜「うむむ…いろいろ深いであります」

梨子「どういう会話してるのかわからない…」

汐路「でも、その『113系』ではないと思う。京都だけじゃなくて大阪とか和歌山から来たのもあるし…」

千歌「うむむ…その中で京都出身を探すのは至難の業と」

汐路「今はあの赤い電車が来てだいぶ数を減らしたので、ここで見つけるのはかなり難しいよ」

曜「なるほど、じゃあ路面電車のほうを探しますか」

汐路「そのほうがいいと思うよ、私も手伝うし」

曜「ヨーソロー!感謝であります!」

梨子「ところで…さっき話してた電車好きのコスプレ仲間ってこの子?」

曜「そうだけど?」

千歌「知り合いにこんな子いるなんて知らなかったなぁ~」

曜「まぁ別の高校に通ってるからね。でも私の家から汐路ちゃんの家は近いよ」

梨子「本当に曜ちゃんって顔が広いのね」

続く
PR