忍者ブログ

リレーss置き場

共同ssをかくブログです。

HAPPY PARTY TRAIN 途中下車の旅 2年生編 Part5

19:45 広島駅前 広電乗り場

汐路「うーん…まだ来そうにないなぁ…」

曜「それにしても色々な電車が走ってるけど、京都以外からも来た電車もあるの?」

汐路「他にも大阪・神戸・福岡とか、ドイツから来たのも走ってるよ」

千歌「そんなにいろんなところから来てるんだぁ~」

梨子「というか、一種の博物館みたいな感じになってるような…」


汐路「まぁ、路面電車が幅を利かせてる都市なんて今そうそうあるもんじゃないからね…」

曜「でも、沼津じゃ見れない光景だし、新鮮ではあるよね~」

梨子「東京でも路面電車ってあまりないからね。昔はたくさん走ってたみたいだけど」

汐路「まぁ東京のは殆ど線路の上走ってるし…、あっ、あれだよ。京都から来たのは」

千歌「えっ、なんでわかるの!」

汐路「いや、単に私が覚えてるだけだけど…あと、電車に京都にゆかりのある物からとった名前がついてるし」

曜「へぇ~色々すごいね、さて、写真写真っと…」



千歌「それを送ればポイントが付くんだよね」

曜「うん、あっ、指令をクリアしたことによるポイント認定、300ポイントだってさ」

梨子「課題によってポイントも違うのね…」

千歌「もうちょっと行くと思ったんだけどなぁ…」

汐路「さっきから気になってるんだけど…なんでこんな企画を?」

曜「前にも話したけど、私たちがHAPPY PARTY TRAINって歌を出したら、それで理事長にあたる人の思い付きで…」

梨子「悪いとは思わないんだけど、ちょっと強引かなぁ…なんて」

汐路「なるほど…私だったら興奮しちゃうけどね。電車に乗りながらいろんな場所回るなんて」

曜「出来れば私は海に出て冒険したいんだけどなぁ~」

梨子「お互いこだわりがなんとお強いこと…」

千歌「そんなことよりさぁ~、お好み焼き食べたいんだけど!」

曜「ああ…、そういえばお腹すいちゃったな…汐路ちゃん、おいしいお好み焼き屋さん知らない?」

汐路「だったら、ここからバスで数分なんだけど、親戚がやってるお好み焼き屋さんがあるから、案内するね」

曜「本当?ありがとう!」

梨子「曜ちゃん、お金は大丈夫なの?」

曜「ああ…ポイントと引き換えだったよね…」

千歌「どうやって引き換えるの?」

曜「使うポイントと引き落とす金額をメールで送信して、このカードでATMから引き落とすみたい」

梨子「ってことは、ATM頼り?」

千歌「田舎だとそんなのないんじゃ…?」

曜「そういうのも計画立てていかないといけないんだね…、とりあえず宿代とかも考えて300ポイント消費するか…」

ポイント 2190→1890

現金3万円入手


汐路「なんか、色々大変そうだね…」

千歌「そうかなぁ?私は楽しいけど?」

梨子「だって千歌ちゃんプランニングとか全部任せてるしねぇ…?」

千歌「えへへ…」

汐路「それはさておき、早いところお好み焼き食べちゃおうか?」

曜「うん!よろしく頼むよ」

20:15 お好み焼き屋

曜「んー、このキャベツとそばの絶妙感、最高であります!」

千歌「なんか今まで食べたお好み焼きとはだいぶ違うね」

汐路「大阪のは生地と具材は混ぜて作ってるんだけど、広島のお好み焼きは生地と具材を混ぜずに焼く『重ね焼き』スタイルなんだよ」

梨子「なるほど、確かに最後に生地を上にのせてるわね」

汐路「後はキャベツの切り方も、広島のは普通のに比べて長く切ってるし、焼き方も具材と生地を別立てでやってるんだ」

曜「へぇ~確かに焼き方一つ見ても全然違うなぁって思ったけど、後生地はしっとりしてるね」

汐路「そこだよ!これぞ秘伝のやり方、鉄板でゆっくりと召し上がられてもパリパリになったりしない。最後までしっとりとしている!」これぞ揺るがぬ広島焼き!」

梨子「いきなり怒涛の勢いで話した!?」

千歌「んー!ホントおいしい!」モグモグ

曜「千歌ちゃん聞いてない…」

………
……


20:45 広島市内

曜「今日は色々ありがとね。私たちはこれから宿探すから」

汐路「わかった、私はおばあちゃんちに帰るけど、何か相談に乗ってほしかったらどんどん聞いてほしいな」

曜「ありがとう~そうするよ~」

千歌「今度沼津でも一緒に遊ぼうね~」

梨子「またお話ししましょう~」

汐路「うん!千歌ちゃんも梨子ちゃんも、またね~!」

………
……


21:00 広島市内 ホテル

梨子「思ったよりあっさり見つかってよかったね、値段もリーズナブルだし」

千歌「ふぅ~だいぶ疲れた~…」

曜「本当にここまで長かったね…残金にも結構余裕あるし、明日もこの調子で頑張ろう!」

千歌「ああーん…もう疲れたぁ~」

梨子「そんなこと言ったってまだ初日じゃない…」

曜「あはは…千歌ちゃんはもう疲れてるなら、明日に備えて寝なよ」

千歌「そうだね~もう寝ちゃお」

………
……


千歌「…zzz」

曜「あーあ、あっという間に寝ちゃった」

梨子「ところで曜ちゃん、明日なんだけど、どうするの?」

曜「さっきちょっと汐路ちゃんと相談したんだけど、とりあえず今の条件ならもう宮島に行っちゃっていいんじゃないかって話になったね」

梨子「じゃあ、ボーナスポイントを稼ぐ形?」

曜「そういう事、それと、岩徳線のほうに行くか、山陽本線で海側の方を回るかって話もしたら、岩徳線のほうは本数少ないうえに沿線には何もないって言われたんだよね…」

梨子「ということは、海側を回るってこと?」

曜「そのほうが確実とは言われたけど、でもこの1000ポイントはとっておかないと差をつけられそうだし…」

梨子「確かに、他のチームは結構ポイントの大きい駅が多かったわよね」

曜「そうだね~。でも山陽本線のルートも結構稼げそうなところではあるし、本数も岩徳線よりは多いから、細かく稼げるとは思うけど」

梨子「じゃあ、山陽本線を行くっていうふうに決めちゃっていいと思う。下手にロスするよりははるかにいいだろうし…」

曜「じゃあそれで決まり!」

梨子「ありがとう、色々聞いてくれて」

千歌「…ムニャ~…」

曜「……」

梨子「……」

曜「…梨子ちゃん?」

梨子「…曜ちゃん?」

千歌「み…みかん…」ムニャ

曜「なんだろう…この気持ち…」

梨子「もしかして…同じこと考えてた…?」

2人「…………」

曜「思わずつんつんしたくなっちゃうこのほっぺ…」ツンツン

梨子「思わずふきたくなっちゃうこのヨダレ…」フキフキ

曜「なんといってもずっと見ていたいこの寝顔…」

梨子「ほんのりみかんの香り…」

千歌「…zzz」

曜「可愛すぎ…」

梨子「可愛すぎ…」

2人「…………」

千歌「…zzz」

翌日

AM6:15 広島駅


曜「おはヨーソロー!」

千歌「ふぁぁ~!こんな早くからぁ~」zzz

梨子「だって、昨日は寝坊しちゃったじゃない…遅れをとり戻すためなんだから…」

曜「そうそう、これくらいどうってことないない!」

千歌「ところで、次はどこまで行くのぉ…」zzz

曜「とりあえず宮島に行くよ~」

梨子「そこまでの駅だとあんまり稼げそうな駅ないしね」

千歌「そ、そうなの?」

曜「昨日汐路ちゃんに聞いて、決めておきました!」

千歌「さすが曜ちゃん、抜け目がない」

曜「さて、今日最初の電車に乗るよ~」

広島 6:24発 山陽本線 普通 岩国行き 603M



千歌「そういえば、厳島神社ってどうやって行くの?」

曜「それは、駅からフェリーに乗るであります!」

梨子「うわっ、テンション上がってるし…」

千歌「昔から船に乗るってなると一段と張り切るからね」

曜「これぞ航海前のテンション…一段と高まる感じ!」

梨子「あはは…」

6:50 宮島口駅

曜「ついたでヨーソロー!」

千歌「それで、船はどこ?」

梨子「駅を出てまっすぐ行ったところみたいだよ」

曜「よーし、宮島に向かって、全速全身、ヨーソロー!」

宮島口 7:05発 JR宮島航路



曜「やっぱり海の上から見る景色は最高であります!」

梨子「まさかここの切符までついてるとは思わなかった」

千歌「そこに行く前提だったからついてたんじゃない?」

曜「実に私向きのプランだったというわけでありますな!」

梨子「にしても、JRが船を出してたとはね」

千歌「電車のイメージばっかり持ってたよ~」

曜「パパに教えてもらったんだけど、昔はいろんなところにJRの船があったらしいよ。今はトンネルとか橋ができたから数減っちゃったけど」

梨子「なるほど~」

千歌「時代とともにいろいろ変わっていく…私たちもそうなのかな」

梨子「それは実感してるよ。1年前の私と今の私じゃ、想像もつかないくらいには」

曜「そうだね、こうして、みんなでAqoursをはじめられたんだから!」

千歌「うん、私もそう思う!」

しばらくして…



曜「おっ、厳島神社の鳥居が見えてきたよ~」

千歌「ホントに海の上にあるんだ~」

梨子「実物を見るのは初めてだけど、こんなにきれいだなんて…」

曜「生で見た時の衝撃感半端ないね」

千歌「そろそろつくよ~」

7:15 宮島桟橋

千歌「ついたーっ!」

曜「早速神社に行くであります!」

梨子「ちょ…ちょっと…」

曜「ん?」



梨子「し…シカがこんなに…」

千歌「うわあっ!そこら中にいる!」

曜「あれ。知らなかったの?宮島にはシカがいるって話」

梨子「そ…そうなんだ…」

千歌「ってことは、鹿せんべいとかあるのかな?」

曜「どうやら、奈良とは違って餌やりは禁止みたいだね…」

千歌「ええーっ、じゃあここの鹿さんたちは餌もないのにこんなところにいるの?」

梨子「多分、人間が与える餌よりも、自然の草木とかを食べたほうが鹿にとってもいいんじゃないかって考えてるんだと思うんだけど…」

曜「梨子ちゃんの言うとおりだね。放牧されているわけじゃなくて、あくまで野生の動物なんだから」

千歌「んー…そうだよね。それでもなんか生き生きしてる感じはあるしね」

曜「じゃあ、厳島神社行って、写真撮っちゃおうか」

続く
PR